ブラジルに夏到来の12月21日、リオデジャネイロ市の最高気温は35度に達し、ビーチは海水浴客で埋め尽くされた。
それは同時に、治安を守る戦いが本格化したことも意味する。リオ州保安局は、警備体制を強化した。
ポルトガル語、英語、スペイン語、フランス語、中国語で緊急電話190に対応できるスマートフォンアプリも作成された。
21日の午後、コパカバーナ海岸とイパネマ海岸との間のアルポアドール海岸で発生した窃盗事件は、訪れていた海水浴客をパニックに陥れた。自転車に乗った男が歩行者に近付き、荷物を奪って逃走したのだ。
なぜか銃を所持していた男が、車で追跡したが見失った。事件は同海岸の警官詰め所までで起きており、警察は一部始終を見ていたが、犯人を逮捕できなかった。
年末年始にかけて、リオ市には86万5千人の観光客が訪れると予想されている。コパカバーナ海岸やイパネマ海岸周辺のホテルは宿泊費が値上がりしているにも関わらず、既にかなりの予約が入っている。
治安対策として開発されたアプリは、米国や欧州からの観光客が前もって登録しておくと、ブラジルの緊急事態の番号190を咄嗟に思い出せなくて米国や欧州の番号(911や112)にかけても、190につながるようになっている。
ビーチの監視は、9月以降、強化されている。市内各署の警官、総勢850人が警備にあたり、バーラ・ダ・チジュッカとアルポアドール海岸には移動式の指令車両も配備。市内を走る公共バスの抜き打ち検問も、さらに強化される予定だ。(22日付エスタード紙サイトなどより)
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