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サンパウロ市=倒木被害が早くも相次ぐ=豪雨の季節がいよいよ到来

 暦の上での夏が始まった21日、サンパウロ市で早速、大雨や倒木の被害が相次いでいる。23日付現地紙が報じている。
 21日の午後5時頃にサンパウロ市一帯に激しく降った雨によって、市内では40件を超える倒木被害が報じられた。
 最も目立った例のひとつは、南部ブルックリンでのものだ。ここでは、道路沿いに植えてあった大木が、道路側にではなく、民家の方に根元から倒れてしまい、二階建ての一軒家を直撃した。
 その家の住人で設計士のレナタ・アルジェントンさん(45)は、木が倒れたときは一階にいたが、木が倒れた瞬間について「急に葉っぱが部屋に入って来たからおかしいと思ったら、ちょっと間をおいてから、壁が崩れはじめ、白い粉が立ち込めた」と語っている。
 レナタさんの家は、この倒木で屋根や寝室などが損壊。幹や枝で車庫も壊れ、自家用車も崩壊した上、貯水槽も壊れて、滝のように水が流れ込んだという。
 また、雨が降り始める前に女性客を乗せ、西部のハドッキ・ロボ通りを走っていたウーベル運転手のウイリアン・パスクアリニさん(39)は、空が暗くなり、強風が吹きはじめたことに気付いた。だが、倒木の気配には気付いておらず、ある女性が叫びながら走ってくるのを見た途端、大きな音が聞こえ、頭を殴られたようなショックを受けた。倒木に直撃された車は大破したが、パスクアリニさんと乗客は軽傷で済んだという。