その人柄から「仏の菊地」とも称された援協の菊地義治さんが、今年一杯で会長を退任する。任期3期の間、自閉症児の療養施設PIPA、SMA(サンミゲル・アルカンジョ)ではSUS診療所、イペランイジアホームの免税問題などに手を尽くした。
本門佛立宗の熱心な信者でもある。毎日早朝に起床し仏壇へ合掌。そして援協で多くの書類にサインするのが日課だった。
以前、苦労はないか聞いたことがある。「仏さまにお願いすれば何でも上手くいくんだよ」と、晴れやかな表情で答えが返ってきた。
経営する飲食店が繁盛するのも、援協が上手く運営できたのもそう。本人の「家内が病に伏し心肺停止から生還したのも」との言葉に思わず感嘆した。そんな菊地さんをならい、早朝念仏はムリだが、コラム子も襟ぐらい正して新年を迎えたい。(祐)