クリスマスが終わったばかりだが、ダッタフォーリャがクリスマス直前に行った最新調査によると、ブラジル人の90%以上は、自分の経済状況は「神様によるもの」だと信じていることがわかった。福音派の間では、ペンテコステ系か否かを問わず、96%以上の人がそう信じている。カトリックだとこの割合が91%、「特に宗教的信仰を持たない」という人の間でも、7割が「神様次第」だと考えているという。ブラジルの景気観測によると、失業率は17年前半も悪化するなど、厳しい予想が出ており、17年も不況脱出はなかなか厳しそうだが、「思し召し」と受け止め、冷静でいることも必要なのかもしれない。
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まもなく4年の任期を終えるフェルナンド・ハダジ・サンパウロ市市長が、自身の市政を振り返り、「国が危機にある中、サンパウロ市はオアシスだ」と語った。それは、同市に関する種々のデータで、「過去20年間でベスト」という結果が出たためだという。在任中の支持率は低く、公約は半分も達成できない。再選を狙った選挙でも一次で惨敗したが、交通や保健衛生関係などでよい数字が出ていたのはたしかだ。来年以降、政治家として何を目指していくかにも注目したい。
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今年の10大ニュースでも書いたように、2016年は年のはじめから大統領罷免問題がくすぶり、テメル政権になった後も、ラヴァ・ジャット作戦で何か起きた、経済指標が悪いと騒がしい状態が続いている。15年以降、政情が不安定で、政局運営すら満足にできていない状態だ。17年以降は落ち着く方向に流れて行ってほしいが。