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《ブラジル》サービス産業の売上減少=家庭部門のマイナス大きく

 ブラジル地理統計院(IBGE)は17日、今年8月の国内サービス産業全般の総売上が前月比(季節調整済み)で1%減だったと発表したと同日付ニュースサイトなどが報じた。

 これは2012年1月の統計開始以来、8月としては最悪の結果だ。国内サービス部門は4~6月に連続で上昇を記録した後、7月に0・8%減を記録していた。

 今年8月の結果は、昨年同月比では2・4%減だ。前年同月比での減少は、2015年4月から続いている。8月としての最低記録は昨年の3・9%減だ。

 今年1月からの累計は3・8%減、昨年9月からの過去12カ月間の累計は4・5%減だった。

 IBGEサービス商業部門の分析員、ロベルト・サウダーニャ氏は、「サービス部門が成長軌道に戻るには、他の分野よりも大きなインパクトが必要」と述べている。

 サービス部門全般の中で、もっとも大きなマイナスを記録したのは、宿泊サービスや外食産業などの「家庭へのサービス」だ。この部門は7月まで3カ月連続で上昇を記録していたが、8月は4・8%減だった。

 サルダーニャ氏は、8月がマイナスとなった原因は家庭部門だけではないことを指摘した。情報技術、運輸業、観光業などの業種での活動も減少し、サービス部門全体に影響した。

 逆に専門、管理、補完サービスは1・6%増、その他のサービスは1・0%増、運輸サービス、郵便サービスは0・7%増、情報通信サービスは0・3%増だった。

 前月比で大きく低下した州は、アラゴアス州の5・9%やパライバ州の3・6%、アマゾナス州の2・9%など。逆に大きな上昇を記録したのは、ロライマ州の9・8%やバイーア州の3・8%、ピアウイ州の3・5%などだ。

 昨年比で見た州別の結果は、マットグロッソ州の15・8%増や、パラナ州の5・5%増、サンパウロ州の0・8%増が好調だった。最も落ち込んだのは連邦直轄区の13・3%減で、パライバ州の12・7%減や、アマパー州の12・2%減がそれに続く。