ブラジル日系文学会（武本憲二会長）主催の『第３４回武本文学賞』の入選作品が発表された。授賞式は３月２６日午後１時半より、宮城県人会（Rua Fagundes, 152, Liberdade）で行われる。小説と随筆は順次『ブラジル日系文学』誌に掲載される。作品及び受賞者は次の通り（敬称略）。 　【日語部門】▼小説＝入選「袋たたき ...

　新年のあいさつのためサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市から、コロニア・ピニャール文協の役員らが２４日、本紙を訪れた。貴田孝平さん（６８、福井）が２年目の会長職を迎え、世代交代などに意欲を見せている。 　過去に複数回、会長を務めた経験のある貴田会長は「若者の協力もある。団結して活動したい。世代交代も進められれば」。自身はまだ ...

緒言 　遠く古より、大河は文明の進化を誘うものであった。 　活火山と峻険な山岳を有す海洋国家・日本は、東洋思想の叡智を戴きつつも、天は志高き健全なる農民を育て、無限の可能性を与え続けている。 　成熟した高度情報化社会を迎えるにあたり、報徳という言葉は、すべての命の可能性と解釈し、森林農法と生態系産業の未来を考察する。 報徳思想の ...

「尚子、ちょっとそこへ座れ」 　ある日、父が碁を並べながら私を呼んだ。 「オレの相手をして打ってみろ」 　いつも家の中では、碁を打つ相手が居ない父。ウムを言わせない口調で命令した。 「ハイ……」 　あの頃の私は三十代であった。『人生の戦いの真っ最中』、いいかげん自分の人生に、眉間のしわを寄せてあがいていたのに、遊びまで苦しむこと ...

　来年に控えた日本移民１１０周年実行委員長の選考が難航しているとの噂を聞く。飯星ワルテル連邦下議には半年前と同様、就任への招待が再度行われたが断られたとか。来年が選挙の年であることから、より国政に関わることに専念したいとの思いが強いのではないかと想像される。１１０周年を機に、パラナ州の上野アントニオ、西森ルイス両氏のような地元日 ...

　１８日に始まったサッカー２０歳以下の南米選手権で、２０歳以下ブラジル代表が１次リーグを突破し、３０日からの決勝ラウンドに駒を進めた。 　１次リーグでは、参加１０カ国が５カ国ずつの２組に別れ、総当たり戦を行う。各組の上位３チーム、あわせて６チームが、決勝リーグで総当たり戦を行い、順位を決定する。 　国際大会では珍しく、決勝トーナ ...

　ユーチューブ上の自分のチャンネルで脳腫瘍の治療情況を語りはじめ、ブラジル中で話題を呼んでいた少女、ロレーナ・レジナートちゃん（１３）が２６日、化学療法を終え、癌が消失したと視聴者に伝えた。 　サンパウロ州ジャウー市在住のロレーナちゃんは２年前に脳腫瘍を宣告され、治療のために全身の毛を失った。かなり苦しい化学治療を強いられたロレ ...

　サンパウロ州ジュンジアイ市で、第３４回ブドウ祭りと第５回ワイン展が開催されている。 　１月２０日の夜から始まり、２月５日までの週末に開催されるイベントは、ショーやダンス、劇などが盛り沢山だ。金曜日は夜６時からで、土曜日は朝１０時～夜１０時、日曜日は朝１０時～夜９時となっている。 　ブドウ公園（パルケ・ダ・ウヴァ）でのイベントは ...

　トカンチンス州パウマスの病院の集中治療室で２４日、ジョアン・ロドリゲス・ペレイラさん（５５）とマリア・マダレナさん（４６）の結婚３０周年を祝う祝賀会が開かれた。 　機械に頼って呼吸しているジョアンさんは外に出られないため、２年前に入院して以来、誕生日やクリスマスなどは常に病院の中で祝ってきた。 　そんな二人を知る病院のスタッフ ...

　ブラジル財務省は２６日、国立社会保険院（ＩＮＳＳ）の１６年の社会補償費は１４９７億レアルの赤字だったと発表したと２６日付現地サイトが報じた。ほぼ１５００億レアルにのぼるこの赤字額は、国内総生産（ＧＤＰ）の２・４％にあたる。 　１６年の赤字額は、１５年に記録した８５８億レアルより７４・５％も膨らんだ。１５年の赤字は、ＧＤＰの１・ ...