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3月 2017の記事一覧

「サクソフォンが命を救った」=戦地派遣を免れた音楽家の証

80年以上吹き続けてきたサクソフォンと共に(João Santana/Prefeitura de Itanhaém)

 第2次世界大戦中は、ブラジルからもヨーロッパに兵士が送られたが、サクソフォンのおかげで前線派遣を免れた音楽家がいる。サンパウロ州海岸部イタニャエン市に住むアミンタス・ジョゼ・ダ・コスタ氏(98)がその人だ。  「小さい頃は町の中にいくつもの楽団があり、たくさんの音楽家が様々な楽器を演奏していた。僕達も楽団の後を追いかけ、楽器に ...

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《ブラジル》カルネ・フラッカ作戦後、カチア元農相が重要発言=「責任者解雇を妨害された」=セラーリオに新たな疑惑=法相就任後わずか10日後に

カチア上議(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 ジウマ政権で農相を務めたカチア・アブレウ上議(民主運動党・PMDB)が21日に上院で、ブラジル連邦警察の「カルネ・フラッカ作戦」で17日に逮捕された元農務省地方監督官を農相時代に解雇しようとした際、先日、法相に就任したばかりのオズマール・セラーリオ氏(PMDB)から妨害されたと暴露した。22日付G1サイトが報じている。  カチ ...

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《ブラジル》年金制度改革=地方公務員は対象外と発表=与党内の働きかけを受け=財政目標達成のため増税も?

年金改革の方針変更について語るテメル大統領(Beto Barata/PR)

 テメル大統領(民主運動党・PMDB)は21日、政府が進める年金制度改革に地方公務員を含めないことを決めたと、22日付現地紙が報じた。  年金制度改革案は当初から、軍人、消防士、軍警を含んでおらず、「国民全てが負担を分かち合う」の建前がまた崩れたことになる。  ブラジル全土5500余の市の内、約3500市は国立社会保険院(INS ...

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サンパウロ市東部=院内感染の疑いで産院閉鎖=出産直後の女性の死亡受け

 出産後1週間の女性2人が24時間以内に死亡した事を受け、サンパウロ市極東部の市立シダーデ・チラデンテス病院の産院が17日に一時閉鎖を決めたと21日付現地紙、サイトが報じた。  実際の運営を担当するのはサンタマルセリーナ社会団体で、同院で出産する予定だった妊婦達は近隣の病院に振り分けられているが、救急外来は継続している。  産院 ...

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世界水の日=干ばつに悩むブラジル北東部=急がれる治水計画の策定

渇水にあえぐセアラー州のアスーデ・カルナウバル貯水池(Fernando Frazão/Agência Brasil)

 世界水の日だった22日、ブラジル現地紙が、2003年から15年までの間に出された、干ばつによる非常事態宣言の数が5倍以上になったという国家水資源庁(ANA)のデータと共に、ブラジル北東部の干ばつの被害を伝えた。  干ばつによる非常事態宣言は、03年にはブラジル全土で142件出されたが、15年は723件に増えた。非常事態宣言を出 ...

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サンパウロ地下鉄=2年以内に23キロ拡張?=大統領選睨むアウキミン

 18年の大統領選へのジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)の出馬が噂される中、サンパウロ州政府が、18年末までにサンパウロ市地下鉄で23キロ分の延長工事を完成させると約束した。22日付現地紙が報じている。  州政府が拡張の対象としているのは地下鉄4号線と5号線、モノレール15号線の三つだ。  その中で ...

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東西南北

 依然として食肉不正問題で揺れているブラジルでは今や、テレビやラジオをつけていても常に関連会社の謝罪もしくは釈明CMが流れている。22日付のサンパウロ州の2大新聞、エスタード紙、フォーリャ紙は共に、経済面で全く同じ内容の1頁の大型広告を出した。それは疑惑の大手企業JBS社によるもので、精肉現場の作業着を着た作業員が男女1人ずつ正 ...

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開館控え外務省・中原室長来訪=ジャパンハウス出来栄えに自信=継続視野、企画は28日以降に

事業について説明する中原室長

 5月初旬に開設を控える日本政府の広報施設ジャパン・ハウスで、視察のため外務省の戦略的対外発信拠点室の中原直人室長がサンパウロ現地を訪れた。親日家の裾野を広げるための施設完成に自信を見せ、親日家育成に向け日本文化を発信していく。  中原室長を代表とする同室は、外務省内のハウス運営窓口に当たる。今回の来訪は開館を控え、事務局との調 ...

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移民当初の思い出を共有=ブラジル丸同船者会で親睦

参加した同船者の皆さん

 1960年3月13日サントス港着のブラジル丸の同船者親睦会が13日、サンパウロ市東洋街の群馬県人会で開催され、遠くはパラナ、ミナス州から23人が参加し、懇親を深めた。  平均年齢77、8歳の参加者らは『素直な心、感謝の気持ち』など農業移民としての基本的価値観の共有を確認したほか、来年の移民110周年記念では各自がどのように行動 ...

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USPの安楽さんが初訪日=サンパウロ市大阪の姉妹都市交流で

初めての日本に刺激を受けたという安楽さん

 1969年から姉妹都市関係を結ぶ聖、大阪両市の交流事業として、サンパウロ大学デザイン部に通う安楽香織カチアさん(21、四世)が先月14日から約2週間、親善大使として訪日した。大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催。  安楽さんは生まれも育ちもブラジル。教育熱心な両親の方針でポ語よりも先に日語を覚え、家庭内ではポ語禁止という徹底ぶりだ ...

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