2017年4月20日の記事一覧

38年間住んだベネズエラを後にして=小谷孝子(画家)

児童基金館での第1回折り紙展、当時のルシンチ大統領夫人を迎え。カラカス日本人学校長や生徒児童も参加してくれた開会日の写真(1988)

 画家の小谷孝子さんは38年間もベネズエラに住んだが、不況や治安の悪化などあまりの国情の変わりように耐え切れなくなり、昨年3月に日本に永住帰国した。「第2の祖国」への惜別の思いを込めた文章が、昨年末の12月28日にサイト「ベネズエラで起きていること」(https://venezuelainjapanese.com/2016/12 ...

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《ブラジル》移民法が上院を通過=テメル大統領の裁可待ちへ

18日の上院議会の様子(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 ブラジル連邦上院議会は18日、賛成43票、反対4票、棄権1で、新移民法(昨年12月9日付本紙では「移民法改定案」と表記)を承認した。今後ミシェル・テメル大統領の裁可を待つ。  同法はブラジル国内への移民と、訪問者の義務と権利を定め、入国、滞在の規定を確立すると共に、外国人に関する公共政策上の原則と指針を制定したものだ。  同法 ...

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《ブラジル》ファキン最高裁判事は何をLJラヴァ・ジャット守秘事項に残したか?=ルーラ元大統領の国外での不正疑惑も=アンゴラやキューバなどで=エスタード紙が独占報道

ファキン判事(Tânia Rêgo / Agência Brasi)

 オデブレヒト社の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)に基づいて連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が出した捜査開始要請の中に、最高裁のラヴァ・ジャット報告官エジソン・ファキン判事がまだ守秘事項(シジーロ)のままにしている案件が25件ある。それらの案件には、ルーラ元大統領(労働者党・PT)やエドゥアルド・クーニャ元下院議長(民主運 ...

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《ブラジル》ロライマ州へのベネズエラ人流入止まらず=今も4千人が難民申請待つ列に

 国際的な人権保護団体のヒューマン・ライツ・ウォッチング(HRW)が18日、14年以降、ブラジルに来たベネズエラ人は1万2千人を超え、ロライマ州では4千人が難民申請枠ができるのを待っていると発表したと同日付G1サイトが報じた。  ロライマ州は同国人が最初にブラジル定住の機会を探す場所で、難民申請するために何カ月も待っているベネズ ...

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《ブラジル》年金改革で譲歩続く政府=警察抗議で議会のガラス破損=「これで限界」と語る財相

下院に侵入し、ガラスを破損した市警組合員たち(Lula Marques/AGPT)

 【既報関連】ブラジル連邦政府は、年金改革を中心とした社会保障制度改革で、組合や与党議員さえからも反対にあい、譲歩を続けていると、19日付現地紙が報じた。  16日朝、閣僚や高官らを大統領宮に集めて行われた年金改革草案の検討会では、「受給最低年齢は男女問わず65歳から」の条件が保たれていたが、19日の下院特別委員会に報告官のアル ...

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《ブラジル》州財政再建法案が下院を通過=変更案審議の後上院へ

 ブラジル連邦下院は18日、国内各州の財政再建計画(RRF)に関する基本法案を承認したと、19日付現地紙が報じた。  同法案の審議は4度延期されていたが、賛成301票、反対127票、棄権7で可決された。  同法案は、財政非常事態宣言を行った州に、政府に対する負債返済を3年間差し止めることを認める内容になっている。しかし、そのため ...

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フランシスコ・ローマ法王法王がブラジル訪問を拒否=政府の社会保障制度改革に反対し

 フランシスコ・ローマ法王が、テメル大統領からのブラジル招待を断っていたことが明らかとなった。19日付現地紙が報じている。  テメル大統領がフランシスコ法王にブラジル訪問の招待を提出したのは昨年末だ。今年は聖女アパレシーダ像にまつわる最初の奇跡から300周年にあたるため、アパレシーダの祝日でもある10月12日の再訪問をと望んでい ...

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東西南北

 ここ数日、ブラジルのネット上に、病院のベッドに横たわり、明らかに何者かに殴られたとわかる、顔を真っ赤に腫らした高齢者の女性の写真があがり、話題を呼んでいた。この女性はサンパウロ市南部アクリマソンの市職員病院に入院中のテレーザ・デ・ジェズス・ガルシアさん(78)だ。テレーザさんは先週の木曜日に静脈瘤の手術を受け、身動きが取れなか ...

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ラヴァ・ジャットの賄賂が正しく使われていたら…

 最高裁のファキン判事がラヴァ・ジャット作戦(LJ)関連で、オデブレヒト社の報奨付供述に基づく捜査開始許可を出して以来、庶民が首を傾げる機会が一段と増えた▼06~14年にオ社が払った賄賂は33億ドル(160億レアル)とされ、この金額で、保育所を建てれば5241カ所(86万7360人超の子供に対応可能)、救急診療所(UPA)なら5 ...

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受賞者に共通する『公』の精神

 「受賞できたのは、先輩方のお陰。今後は世の為に尽くしたい」―。受賞者が口々に語ったのは、受けた恩を次世代に還元したいという恩送りと『公』の精神だった。  陸上部門で受賞した安永祐動さんは「恩を受けて終わりではいけない」との思いで、日系幼年陸上協会の設立に尽力した。だが「家庭が一番の基盤。自分の家からしっかりとしていなかければな ...

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