2017年5月3日の記事一覧

輸出関連企業で雇用増加=全体ではまだマイナスだが

 ブラジル国内の様々な業種の商業分野で働く労働者の組合である全国商業連合(CNC)が、全就労・失業者台帳を解析した結果、17年第1四半期は、25業種中、13業種で正規雇用が増えた事がわかった。  新規採用者数から解雇者数を引いた雇用創出数が昨年より20%以上増え、しかも1万を超えたのは、製靴業(1万9418)、農業や林業(1万4 ...

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『衝撃』をもたらすかジャパン・ハウス

 JHの目玉である『竹』展示。一見地味かと思いきや、それを手掛けた造形作家に話を聞くと衝撃的なものだった。一人は竹細工職人でもう一人はなんと理工学者。切り口全く違うのだ。  六百本の竹を六方向に組み合わせただけで自立させ、放射線状に弾けるような目を引くオブジェを造形した日詰さんは、「線を交わらせる欧米的幾何学でなく、交わらずにし ...

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《ブラジル》労組=メーデーも各地で大規模集会=労働法、年金改革に反対し=更なるゼネスト実施を示唆=テメル大統領は動画で理解呼びかける

5月1日サンパウロ市でのメーデーの行進(Paulo Pinto / AGPT)

 労働者の日(メーデー)の5月1日、ブラジル各地で、労組が労働者の権利保護を求めるデモを行ったと2日付現地各紙が報じた。  1日のデモは4月28日に各地で行われたゼネスト同様、現在議会で審議中の労働法改正と年金制度を中心とした社会保障制度改革反対を主な主張に掲げた。

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ベネズエラ=大統領が人民憲法制定発表=選挙実施の可能性は潰れる=ブラジルなどを内政干渉と糾弾

政府支持派のデモ(Carmen Meléndez‏/gestionperfecta)

 ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領が1日、政府支持派の労働者集会で、制憲議会開設と「人民憲法」制定を発表したと2日付ブラジル国内各紙が報じた。  同国では、最高裁が3月に議会の立法権を剥奪(3日後に撤回)して以来、反体制派と政府支持派のデモが頻発。反体制派の抗議行動は1日で1カ月となり、29人の死者も出ている。

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《ブラジル》マラニョン州=先住民ガメラ族の集落が襲撃される=地元の農園主との抗争悪化

 ブラジル北部マラニョン州ヴィアーナ市内に位置する先住民ガメラ族の集落が4月30日に、大型ナイフや銃で武装した男たちに襲われたと2日付現地紙が報じた。先住民宣教師協議会(CIMI)によると、少なくとも13人の先住民が負傷した。腕に重症を負った先住民もいたという。  CIMIの情報によると、負傷した先住民の内5人は、同州州都のサン ...

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サンパウロ市=娘虐待の母に48年の刑=母さんと呼んでも叩かれ4年

 16年12月、サンパウロ市西部ブタンタン区にある家庭裁判所のタチアネ・モレイラ・リマ判事の部屋は、10歳のM.J.ちゃんのための風船などで、あたかも遊具場のようになった。  2日付エスタード紙によると、リマ判事はこの日、Mちゃんから、彼女の母のヴァネッサ・デ・ジェズス・ナシメントと継父のアドリアノ・ドス・サントスの両容疑者によ ...

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《ブラジル》ゴイアニア市=軍警に殴られた学生重体=集中治療室でこん睡状態

 ブラジル全土でゼネストが起きた4月28日、中西部ゴイアス州ゴイアニア市でストと同時に行われた反政府デモに参加していた学生のマテウス・ダ・シウヴァさん(33)が軍警に暴行され、重傷を負った。マテウスさんは3日後の5月2日も、こん睡状態で補助器具に頼って呼吸していると、2日付現地サイトが報じた。  マテウスさんは警棒で殴られ、頭蓋 ...

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東西南北

 ブラジルで昨年実施され、国庫を潤したレパトリアソン法。国外の隠し資産を申告し、罰金と課税を受けいれれば、その資産を合法化する法律だが、国内に戻った資産は17%のみである事が分かった。国外の隠し資産合法化の手続きを100件以上行った弁護士は、「ブラジル経済はまだ先行き不透明だとして、合法化された財産をそのまま国外で保有しておく人 ...

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《ブラジル》「ジャパン・ハウス」世界第一号がついにオープン=テメル大統領、麻生副総理も出席=日伯両政府要人が一堂に

テープカットで会館を祝った両国政府関係者

 日本政府の文化広報施設「ジャパン・ハウス」の第一号館が、先月30日、サンパウロ市パウリスタ大通り52番についに開館した。米英に先駆け、世界第一号となった開館式には、ミシェル・テメル大統領ら政府要人や、麻生太郎副総理大臣兼財務大臣らが出席するなど、両国政府関係者がハイレベルで一堂に会し、日伯の絆の深さと同館への関心の高さを示す格 ...

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《ブラジル》県連故郷巡り=「承前啓後」 ポルト・ヴェーリョとパウマス=(18)=郷愁で胸が張り裂けそう

門脇敏子さん

 ポルト・ヴェーリョのトレゼ・デ・セテンブロ移住地では、家長の妻が2人しか生存していない。その一人、門脇敏子さん(90、山形県山形市)にも話を聞いた。  のっけから「主人がブラジルに行くと言い出した時、私は反対した。町の生活が好きだったのよ。戦争中も山形市は空襲がなく、食べ物こそ不足したけど、割と恵まれた生活だった。両親に『神戸 ...

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