記者をしていると日系の社会的成功者と話す機会はよくあるが、その逆はマレだ。たとえば路上生活者の日系人には会ったことがない。「これはおかしい」と考えていたが、たまたま出会えた。「サンパウロ市の路上に住んで約55年」という通称「ミヤギさん」(71、二世)だ。 ミヤギさんは、路上生活者の割にはお洒落好き。一度目に会ったときは花柄の ...
続きを読む »2017年9月2日の記事一覧
ブティーアーティスト中山さん=クリチバとサンパウロ市でワークショップ
日本人ブティー作家の中山久美子ジェラルツさんが来伯し、パラナ州クリチバ市のUnmed展示場で6~9日に行われる『国際パッチワークフェスティバル』でワークショップを行う。 ブティーとはフランス南部に伝わる「布の彫刻」と呼ばれる伝統工芸のキルトのこと。白い布にコットンヤーンと呼ばれる糸を詰め、白い糸で刺繍する。 中山さんは文化 ...
続きを読む »全伯短歌大会、10日=「皆さん、気軽にご参加を」
ニッケイ新聞と椰子樹社(多田邦治代表)が共催する第69回「全伯短歌大会」が10日午前9時から、サンパウロ市の文協ビル内エスペランサ婦人会サロン(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。参加費50レ、昼食付き。 当日は題詠のほか、有名作品の一部を自作の短歌に入れる独楽吟、男女で共同制作するアベック歌合せが行われ ...
続きを読む »■訃報■松井太郎さん
移民文学「うつろ舟」の作者、コロニア小説家の松井太郎さんが1日朝、老衰のため自宅で亡くなった。享年99。 1917年10月25日、兵庫県神戸市出身。1936年に渡伯し、サンパウロ州奥地のカフェザルで一年の労働した。その後マリリア市郊外で綿作りの歩合作に入った。戦後サンパウロ市近郊に移り住み、野菜作りのかたわら執筆活動を始めた ...
続きを読む »大耳小耳
先週まで金曜日に掲載されていた読者投稿欄「ぷらっさ」は、紙面の都合で、月曜日掲載に変更されました。なお最近、投稿者が減っている関係もあり、11日の分からしばらく休みます。10月からまた再開しますので、皆さん、ふるって投稿下さい。
続きを読む »■ひとマチ点描■元デカセギのお菓子工場
南大河州都ポルト・アレグレ市の日本祭りに出店していたイボチー移住地の尾池千春さん(二世、57)と大城ジャケリーネさん(三世、42)夫妻は、自分たちで作ったお菓子を販売していた。チョコレートやクッキー、煎餅など様々なお菓子はブラジル人にも人気で、試食をした人は必ず購入していく。 尾池さん夫妻は10年ほどデカセギのために日本に住 ...
続きを読む »中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会報告書=どうなるの?! 日本との絆=コロニア必読の重要な方針=(10)
《カ》日本語・日本文化発信事業における連携のための施策 日本語教育については、継承言語教育に加えて、非日系人も含め外国語としての日本語教育のニーズの高まりが見られ、また、日系社会に限らず、中南米社会全体において日本文化への関心が増大している。 かかる状況の中、海外移住審議会の従前の意見も踏まえ、デジタル時代への対応に留意しつ ...
続きを読む »和紙製靴下を試験販売!=「日系社会は不思議な空間」
天然素材の寝具や生活雑貨を取扱う「天然屋」を日本で運営する「株式会社山繊(本社・愛知県蒲郡市)」の山本亮代表取締役(48、愛知県)は、当地視察のため来伯し、8月18日に本紙を訪れた。 同社は、もともと中国で安く商品を製造し輸入販売することを主な事業としていたが、中国の工場を視察し劣悪な環境で製造されていることに衝撃を受け、経 ...
続きを読む »わが移民人生=おしどり米寿を迎えて=山城 勇=(52)
(06)花笠節 山田春江 (07)爆笑劇・愛は探し 山田義秀外三名 (08)糸満アングワ 小橋川照子 山田春江 (09)民謡 若干名 (10)仲里節 山田義秀 山田春江 (11)港クリ節 新崎つる子 (12)舞踊(王将) 城間ミツ子 (13)戻りかご ...
続きを読む »沖縄県系人にみる苦難を乗り越えた先の団結
沖縄やハワイからの同郷者を含む1200人が集った小禄田原字人会の百周年。門中によって繋がる血縁関係のみならず、多くの家族の中に移民が身近にいることが、同郷者を強く結びつけているようだった。 「沖縄よりもブラジルの方に親戚が多い」という高良忠清さんによれば、フィリピン・ミンダナオ島に渡った戦前移民の妻子が何千人も無国籍者となり ...
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