12月31日から元旦にかけて、サンパウロ州カンピーナスのヴィラ・プロスタ・デ・ソウザでの年越しフェスタの最中に銃を持った男が乱入、12人を射殺した上に、自殺する惨劇が発生した。射殺されたのは男性3人、女性9人で、上は85歳から下は8歳まで。犯人はシヂネイ・ラモス・デ・アラウージョ容疑者(46)で、同容疑者は妻のイザマラさん(41)と長男のジョアンくん(8)をも撃ち殺した。イザマラさんは家庭内暴力で訴訟を起こしており、離婚申請も行っていた。妻とわが子を殺した上、本来誰もが心安らぐ大晦日から元旦のフェスタで何の罪のない近隣住民の命まで奪うとは。新年早々、心の痛む出来事だ。
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1日は全国各地で10月の市長選で当選した市長が着任したが、大サンパウロ市圏オザスコのロジェリオ・リンス新市長は、直前まで逮捕されていたのに、高い保釈金を払って釈放されてから着任するという、前代未聞の就任劇となった。同市長は、同市市議たちによる公金横領工作に加担した疑いで、約2日間拘留されていた。この事件での裁判で有罪にならない限り、同市長の職務遂行は可能な状態だが、市民としてはこれでは複雑だろう。
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2日、サンパウロ市内やサンパウロ州海岸部で激しい雨が降り、サンパウロ市内では南部サント・アマーロなどで冠水も起きたりした。だが、サンパウロ州主要水系での降水量は、グアラピランガやアウト・コチアなど50ミリを超えたところがあった一方、カンタレイラやアウト・チエテは0・9ミリと6・4ミリと格差が生まれた。同じ降るなら、バランスよく降って欲しいところだが。