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ブラジル北部=バイーア州グアナンビ市=新市長が就任直後に「私の町は神の町」と官報に宣言

 バイーア州グアナンビ市の新市長ジャイロ・マガリャンエス氏(社会党・PSB)が、1月2日に発行された同市の官報に「この市は神のものであり、同市の全ての行政部門は神のご加護の下にあることをここに宣言する」という文章を掲載したと、3、4日付伯字各紙・サイトが報じた。
 同市長は「この町にはびこる悪しき霊の力は全て、ナザレの主イエス・キリストの力に屈している」と続け、さらに「イエスの名において他の全ての神、霊との契約は破棄される。この言葉は絶対である!」と結んだ。
 これが、バイーア州内陸部、人口8万6千人の町、グアナンビ市への新市長の最初の宣言となった。
 この官報が発表された直後には、宗教色が強すぎるとの批判も起こったが、同市長は、「ブラジル憲法の序文にある、『神のご加護の下に』の一節に着想を得たもので、宗教的不和を引き起こす意図はなかった」と書面で発表した。
 「『主』には多くの解釈の余地があり、多くの宗教に当てはまる。本来の意図は、世界に広まる不寛容や暴力を前におびえる市民にも、全ての宗教の信徒にも『それぞれの〃神〃のご加護が与えられん事を』と祈ったにすぎない」と弁明は続き、「もし不快に思った市民、宗教があったのならば、市長である私は誠実に許しを請う」と結んだ。