サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は、『12月定例役員会』を先月22日、同会本部で開催した。これまで援協役員として長年にわたって活動を支えてきた菊地義治会長はじめ、山下忠男副会長、尾西貞夫副会長らが退任となり、感謝の言葉が伝えられた。
菊地会長は「先輩方が築かれた基盤の上に、皆さまからの沢山の支援を受けて、発展を遂げることができた」と任期6年を振り返った。この間、厳しい環境下でも公益団体として存続するため、サンミゲルアルカンジョのSUS病院建設などを軌道に乗せ、健全な運営を目指した。
コチア産業組合や南米銀行が破産する中、日系社会最大の組織となった援協。「決して慢心することなく、創立の精神を受継ぎ、新体制の下、生まれ変わって、10年、20年と発展し続けてほしい」と思いを託した。
昨年秋、旭日単光章を受章した尾西副会長や、山下副会長も引き続き挨拶を行ない、役員の世代交代を印象づけた。
先月27日、挨拶のため菊地会長とともに来社した与儀昭雄新会長(72、二世)は、「先輩方が築いてきたものをきちんと守っていきたい。頭には色々案があるが、皆と相談しながら一緒にやっていきたい」と意気込みを見せた。
今後の課題としては、公益団体の継続を最重要に掲げた。現在は、60%以上がSUSでなければCEBAS(公益福祉団体の免税認可登録)は下りないが、SAのSUS病院建設や奄美事業所の拡張など、その他施策をバランスよく運営することで、認定を維持してきた。
その一環でもある、グアルーリョスSUS病院計画についても新体制の下で進められる。菊地会長は、「政府と交渉の上で進めていく必要がある。経験も深く、ポ語に流暢な新会長の下で、きちんとやってくれるはずだ」と期待を込めた。
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