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サンパウロカーニバル=名門エスコーラの女王TVドラマ出演=「彼女はエスコーラの誇り」と口を揃える人々

 2017年を迎え、ブラジルの夏のビッグイベント、カーニバルまで残すところ丸2カ月を切った。
 サンパウロ市の有力エスコーラで、同市中央部、ビシーガ地区に本拠を置くヴァイ・ヴァイの〃ハイーニャ・ダ・バテリア〃を務めるカミーラ・シウヴァさん(30)が、ブラジル最大のTV局グローボのTVドラマに出演することになった。
 7歳の時にサンバの打楽器隊を初めてみた時の事を、カミーラさんは、「あの時、私の心の中に何かが芽生えたの。サンバの事がよく分かっていたわけではないけれど、どうにかして、あの楽しい一団に加わりたかった」と振り返る。
 演劇を学んだ経験がある彼女は、「ドラマ出演は幸せすぎて、信じられない気持ち。ずっと夢見てきた事だけど、今は現実になったわ」と語る。
 彼女が出演するのは、1月9日の午後10時半から始まる「2人の兄弟」、全10回のミニシリーズだ。
 ヴァイ・ヴァイの一員として彼女の近くで働く人々は、この成功に喜びを隠さない。
 メイクのルイス・マルチンスさん(60)は、「彼女とは9年間一緒だけど、彼女がいかに努力してきたかはよく分かっている。彼女の成功はまだまだ止まらない。私達にはもっと彼女の事を誇る日が来るさ」と語る。
 カミーラさんを慕うヴァイ・ヴァイのメンバーは多い。カーニバル本番で、パレートの進み具合を統括する〃アルモニア〃の長、フェルナンド・ペンテアードさん(69)は、「彼女はカリスマ的だ。合同練習会に現れてもエスコーラ全員とハグをするし、子供が参加する〃明日のヴァイ・ヴァイ〃にも暇を見つけては参加し、子供たちにレッスンをつけてしている」とした。
 「TVドラマの放送開始後は、彼女見たさに、ヴァイ・ヴァイの公開練習会に集る観客の数も増えるだろう」と、フェルナンドさんは続けた。(8日付アゴーラ紙より)