《ブラジル》 セーラ外相の元側近が建設大手オデブレヒト社からの裏金受領=10年に同外相が大統領選を争った際に

民主社会党(PSDB)のジョゼ・セーラ現外相が2010年の大統領選に出馬した際、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)最大級の汚職企業のオデブレヒト社が裏金を支払ったことを、その金を国外の口座で受け取った同党の元下院議員が認めたと7日付フォーリャ紙が報じている。
オデブレヒト社からの金の受け取りを認めたのは、PSDBで下議を5期(1986~2006年)つとめた、企業家のロナウド・セーザル・コエーリョ氏だ。同氏はセーラ氏の選挙スタッフのひとりで、10年の大統領選キャンペーン時にオデブレヒト社が払った裏金の一部を、国外で受け取ったという。
コエーリョ氏の名前は昨年10月、オデブレヒト社が検察庁と行っていたLJでの司法取引(報奨付供述、デラソン・プレミアーダ)の交渉の中で、セーラ氏の選挙キャンペーンの裏金として支払った2300万レアルを扱った人物のひとりとして挙げられていた。オデブレヒト社幹部らは、国内での裏金は元下議のマルシオ・フォルテス氏、国外での分はコエーリョ氏が扱っており、国外分はスイスの銀行口座に振り込まれたと供述していた。
同紙によると、コエーリョ氏は、国外で受け取った金はオデブレヒト社からの裏金の一部で、「2010年の選挙の際に立て替えた経費の払い戻し分」と答えていたという。
コエーリョ氏がセーラ氏への裏金を受け取ったことは、昨年、レパトリアソン法に対応する手続きを行ったことで明らかになった。同法は、罰金と所得税を払えば、国外にある未申告の金を正当な資産として認めてもらうことを可能とするもので、コエーリョ氏は口座にあった預金の30%を罰金などとして払った。
選挙法上の裏金と刑法の贈収賄とは刑の重さが違うため、コエーリョ氏が国外で受け取った金が裏金であると認めるか否かは、オデブレヒト社にとっては大きな違いを生む。金の出所を調べられる可能性があり、コエーリョ氏は同法による資産申請をためらったというが、同氏が裏金だったと認めたことで、オデブレヒト社の供述内容が確認されたことになる。
セーラ氏はこの件に関し、「10年選挙のキャンペーンは合法的に行われており、資金の管理はPSDBの責任下にあった」との声明を出し、疑惑について直接答えることを避けた。
オデブレヒトは12月に、連邦検察庁ならびに米国やスイス当局との司法取引を交わし、77人の報奨付供述を実施。国内では現在、連邦最高裁のテオリ・ザヴァスキ判事が、それらの報奨付供述の内容に目を通している段階だ。