パルメイラスの22年ぶりの全国制覇、シャペコエンセの悲劇、名門インテル・ナシオナル初の降格と、激動の2016年ブラジル国内サッカーが閉幕してからひと月足らず、早くも2017年シーズン開幕に向けて、各チーム補強の動きも活発だ。
これまで一番目立った動きを見せているのは、昨年王者のパルメイラスだ。
昨年の優勝の立役者クーカ監督と、MVPにも選ばれたガブリエル・ジェズースを失ったが、後任監督には、昨年中小チームのポンチ・プレッタを率いて9位と健闘したエドゥアルド・バプチスタ氏(日本でも長年活躍するネルシーニョ氏の実子でもある)を招聘し、選手補強にも余念がない。
特に元ブラジル代表のフェリペ・メロ、ミシェル・バストスの2人、昨年コロンビアのアトレティコ・ナシオナル南米制覇の立役者でもあるベネズエラ代表のゲーラの3人は強力だ。
その他では、昨年パルメイラスと優勝争いを演じたリオの人気チームフラメンゴが、中国リーグ上海上港から、ダリオ・コンカを今年末までの期限付き移籍で獲得した。
コンカはアルゼンチン人で、代表歴こそないが、2008年から11年、2014年にフラメンゴのライバルフルミネンセでプレーし、目覚しい活躍を見せた。
2011年にフルミネンセから中国リーグの広州恒大に移籍した際には、移籍金1000万ユーロ、年俸1040万ドル(11億円相当)の条件を提示され、「代表歴のない選手に年俸11億円」と日本でも大きく報道された選手だ。
ただし今のコンカは膝に故障を抱え、復帰時期は4月末か5月初旬の予定だ。
TVコメンテーターも「たしかにコンカは素晴らしい選手。でもそれは主に08年から11年での話だ。怪我から復帰して、今年も同じ活躍ができるかは未知数だ」と語っている。(10日付Terraサイトより)
タグ:サッカー ブラジル代表 パルメイラス ベネズエラ アルゼンチン フラメンゴ 写真ニュース シャペコエンセ