【既報関連】アマゾナス州のジョゼ・メロ知事は10日、アニージオ・ジョビン複合刑務所(Compaj)暫定所長のジョゼ・カルヴァーリョ・ダ・シウヴァ氏を停職処分としたと、10、11日付現地紙・サイトが報じた。
シウヴァ氏の停職処分は、同刑務所内にいた囚人が書いた、同氏を告発する手紙2通が公開されたことが原因だ。手紙によると、同氏はギャング集団ファミリア・ド・ノルテ(FDN)から賄賂を受け取り、刑務所への薬物や武器、携帯電話の持ち込みを容易にしていたという。
同氏の停職期間は捜査終了までとされており、ギャングとの癒着が認められれば、正式に罷免され、被告となる。
手紙を書いたのは、1月1日の暴動で死亡したアウシネイ・ゴメス・ダ・シウヴィエラとジェジウド・ヌネス・ダ・シウヴァの2人の囚人で、刑務所内の待遇などへの不満と共に、他の囚人から脅迫されており、庇護を求める内容が綴られていた。
問題の手紙は、今年の1月1日に発生し、56人の死者を出した刑務所暴動の20日前に出されており、12月14日にはジェジウド囚人の裁判に関する書類に添付された。
アマゾナス州刑務所管理局は、問題の手紙とシウヴァ氏に関する疑惑解明のための調査会を設置したと発表した。
2人が書いた告発状は公選弁護人(DP)がマナウス市の刑罰執行法廷に届けたが、裁判所が同月20日から休暇に入ったため、何も行われず、2人への保護も与えられなかった。
連邦警察は既に、犯罪集団とAM州刑務所管理当局との間の癒着の証拠を掴んでいる。2015年の連警の捜査報告書には、同管理局局長だったルイスマール・ボナテス大佐が同年、Compaj内でFDN代表者と会合をもっていたことが記されている。同大佐は辞職している。
10日までに、1~2日に同市内四つの刑務所で発生した暴動に乗じて脱走した184人の内、70人が再逮捕された。また、Compajで殺された56人の囚人の内、55人の身元が判明している。
タグ:写真ニュース