昨年の今頃、ブラジルでは「母親がジカ熱に感染したことによる小頭症児誕生」への不安が急速に高まったが、それはまだ終わってはいない。先週発表された学術論文で、グアルーリョスとサンパウロ市で計2人、妊娠中にジカ熱にかかった母親から生まれた赤ちゃんが盲目だったことが明らかにされた。2人の赤ちゃんの母親はそれぞれ14歳と18歳で、ひとりは生後23日、もうひとりは生後7カ月の時点で盲目であることが確認された。母親は2人とも、ジカ熱に罹患した自覚が全くなかったという。また、以前本紙でも報じたが、サンパウロ州ではジカ熱による小頭症も増えてきているとか。この先も、種々の情報から目が離せない状況だ。
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ドリア市長の新市政になって10日ほどのサンパウロ市だが、さっそく区長がひとり停職状態となった。それはセー区長のエドゥアルド・オドロアキ氏で、裁判所から「区長には不十分の人材」と告発されたためだ。同氏は2006年にモオカ区長をつとめていた際、ショッピング・センター建設の会計で不正が見つかり、告発されている。ドリア市長は「裁判所の判断に任せる」としているが、2度目の告発ということで、実質上、停職となっている。
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現在、ブラジルでは、20歳以下の選手のサッカー大会「サンパウロ・ジュニア杯」(コッピーニャ)が行われているが、10日、まだ60チームが戦っている状態で、パルメイラスのジュニア・チームがエスポルチ・ジュニアに0―1で敗退した。かねてから同杯は弱いといわれるパルメイラス、そのジンクスは生きていた。