ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ブラジル男子バレー=五輪メダル6個の名監督=ベルナルジーニョ監督退任
![男女バレーボール代表監督として在任22年で、金2、銀2、銅2の五輪メダルをもたらしたベルナルジーニョ氏(Alexandre Arruda/CBV)](https://www.nikkeyshimbun.jp/wp-content/uploads/2017/01/6cfb3ffdfb306cfbd3a5a238d6d14278-300x160.jpg)
ブラジル男子バレーボール代表を2001年から2016年までの16年間率い、4回の五輪で金メダル二つと銀メダル二つをもたらした名将ベルナルジーニョが勇退し、後任にブラジルバレーボール連盟(CBV)でチームディレクターを務めていたレナン・ダル・ゾット氏が就く事が11日に発表されたと12日付現地各紙が報じた。
1984年ロス五輪で銀メダルを獲得した、「シルバー世代」の一員でもあるダル・ゾット氏は、2020年東京五輪で連覇に挑む事になる。
CBV代表チームディレクター、ラダメス・ラッタリ氏は、「交渉がまとまらず残念だが、本人から『自身と家族の健康を優先したい』との言葉があった」と語った。
ベルナルジーニョは男子代表を率いた16年間で、五輪メダル四つの他に、W杯優勝2回、世界選手権でも優勝3回と準優勝1回という、めざましい戦績を残した名将だ。
男子代表を率いる前の1994年~2001年には女子代表の監督を務め、五輪銅メダル2回、世界選手権準優勝1回、ワールドグランプリ優勝2回、準優勝1回と、輝かしい成績を収めた。
ベルナルジーニョは激情家としても知られ、特に、試合中に選手たちに向かって激しく激を飛ばす姿は、彼の代名詞ともいうべきものだった。
「優れたコーチはいるけれど、リーダーの素質まで兼ね備えている人物は少ない。ベルナルジーニョはその一人だった。彼の人をひきつける力、やる気を引き出す力は並外れていた」と、ベルナルジーニョの下で2004年アテネ五輪金メダルに輝いたアンドレ・エレルは語った。