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サッカーブラジルリーグ=サンパウロの名門コリンチャンス、ドログバと契約か?=アフリカを代表する伝説のストライカー

 ブラジルサッカー界に久々の大物加入の噂だ。イングランドのプレミア・リーグで過去に2度得点王に輝いたことのあるディディエ・ドログバ(38)が、コリンチャンスと契約合意に至ったと一部報道で伝えられている。
 ドログバといえば、長くチェルシーの得点源として活躍し、欧州のサッカー・ファンにはきわめて有名な存在だった。2006/07年と2009/10年の2シーズンは得点王にも輝き、同リーグが誇る代表的ストライカーだった。プレミアリーグ優勝4回、チャンピオンズ・リーグでも1回優勝している。
 また、コートジボアールの代表選手としても通算で104試合に出場し65点を記録。W杯にも06、10、14年と3回連続して出場し、2得点を決めている。
 ここ数年は、中国の上海申花、トルコのガラタサライ、北米のMLSのモントリオール・インパクト(カナダ)を転々としていたが、ここに来て、コリンチャンスが獲得に乗り出していた。
 コリンチャンスは、チッチ監督のもと、11、15年の全国選手権、12年には南米一と世界一にも輝くなど、2011年から15年までの5年間、国内では屈指の強さを誇ったが、昨年途中、チッチ氏がセレソン監督を引き受け、監督を退任すると低迷。昨年の全国選手権は7位で、リベルタドーレス杯の出場権も逃していた。
 復活を期したいコリンチャンスは、すでにフォワードの補強として、14年W杯のセレソンにも選ばれたジョーを獲得していたが、このドログバの補強が実現すれば、強力な攻撃陣が実現する。また、ドログバの知名度は抜群に高いため、集客アップにもつながりそうだ。
 ブラジル国内リーグの場合、かつてコリンチャンスにアルゼンチンのストライカー、テベスがいたように、ブラジルや他の南米諸国の有望株が欧州に移籍する前のステップとしてプレーするパターンが目立つ。
 今回のように既に実績のあるスーパースターがやってくる例は、ピークを過ぎた元ブラジル代表のスター選手が欧州強豪チームなどから帰国してプレーする以外にはあまりないのが現状だ。
 この件に関しては、欧州や日本での方が先に「決定」との報道を行っているが、ブラジルでは12日の時点で「交渉決裂」と報じられたが、13日になって「交渉続行」「ジョーと同じ月給で合意に前進」と報じられており、まだ不透明というのが現状だ。(13日付エスタード紙サイトより)