大サンパウロ都市圏は15日夜から16日未明にかけて豪雨に見舞われ、サンパウロ市北部のサンターナの気象観測所では、1月としては68年間の歴史で2番目に多い、24時間で115ミリの雨を記録した。隣のグアルーリョス市では、濁流に囲まれて動けなくなった車が水路に飲み込まれ、運転していた女性が水死した。サンパウロ市でも冠水や、流された泥による家屋や商店の被害などが報じられた。こうした被害は気の毒だが、その一方でカンタレイラ水系の水位は未開水域分抜きで49・6%まで上昇し、13年8月18日以来の50%越え目前だ。今週は連日10ミリを越える雨が予想される。地盤も緩むから、かなりの注意が必要となりそうだ。
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昨年、F1引退を表明したフェリペ・マッサが、所属チームのウイリアムズと17年の再契約を結び、昨年の引退表明から一転して、引退撤回となった。もうひとりのブラジル人F1レーサー、フェリペ・ナスルが、スポンサー撤退の問題で今季の参戦が危ぶまれているため、マッサの復帰はブラジル人F1レーサーがゼロになる危機を救う意味では非常に助かる。ただ、昨年のブラジルGPで、最後の花道と思い、盛大に拍手をした人のことを思うとやや複雑か。
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ドリア新市長が就任したことで、サンパウロ市の交通事情は大きく変わりそうな予感を漂わせているが、16日には、12月23日以来休止していた、車のナンバープレートの末尾番号による乗り入れ規制(ロディージオ)が再開された。現時点では曜日による乗り入れ規制の番号の変更もなく、実施時間も7~10時、17~20時(土、日曜、祭日は対象外)も同じだ。今後、果たして変更はあるか。