ブラジル全土から120のジュニアチーム(20歳以下)が集い、サンパウロ州全土を舞台に戦うコッパ・サンパウロのベスト8が出揃った。
1月2日に開幕し、同月25日のサンパウロ市市制記念日にパカエンブー競技場で決勝が行われる大会は、今回で48回目を数え、若手選手の登竜門的大会だ。
ベスト8にはブラジル全国レベルの強豪から、サンパウロ州の小規模チームまでが揃った。
17日、準々決勝4試合の中で最初に行われるのはシャペコエンセ対パウリスタだ。
シャペコエンセには、昨年11月末に発生した悲劇的な飛行機事故以来、全世界から激励の声が寄せられている。
硬さからか初戦を落としたが、その後立て直してグループリーグを突破すると、サンパウロFC、カピヴァリアーノ、イトゥアーノと、全て地元サンパウロ州のチームを降し、ベスト8にその名を連ねた。
18日にはボタフォゴ対バタタイスが行われる。ボタフォゴはリオに本拠を置くチームで、トップチームは全国選手権で昨年見事に復活し、今年のリベルタドーレス杯出場権を獲得した。
19日には昨年の決勝と同一カードのコリンチャンス対フラメンゴ戦が組まれている。
コリンチャンスの中心となるのは、背番号10を背負い、オーソドックスな4―2―3―1システムのトップ下でプレーする、日系人のファブリシオ・オオヤだ。今大会はゴールがなく、心配されたが、16強戦のインテルナシオナル戦で待望の先制点を決めた。調子の戻ったオオヤの活躍で、フラメンゴに昨年の借りを返す事が出来るだろうか?
19日にはもう一つ興味深い対戦が実現した。共にサンパウロ州に本拠を置く、ジュヴェントス対ブラガンチーノ戦だ。
特にサンパウロ市東部のモッカ地区に本拠を置く、イタリア移民の設立したチーム、ジュヴェントスは、風情のあるスタジアムに熱心なサポーターが特長だ。今大会では、平日の昼間の試合であってもスタジアムがサポーターで埋まり、全国一部のフルミネンセやアヴァイーなどを立て続けに撃破している。
開幕から2週間あまりで既に6試合を消化の過密日程だが、疲労を乗り越え、決勝の舞台にたどり着くのは果たしてどこか? (規)
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