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ブラジリアでも黄熱病の死者=ミナス州の死者は23人に

 連邦直轄区保健局が19日朝、ミナス・ジェライス州から来た男性が黄熱病で死亡した事を確認した。また、ミナス州では、感染が疑われていた死者の内、23人が黄熱病によって死亡した事が確認されたと19、20日付現地紙やサイトが報じた。
 ブラジリアでの黄熱病による死者はミナス州北部のジャヌアリア在住者で、連邦直轄区に住む兄弟を訪問するため、バスで16日に到着後、体調が悪化。ブラジリア市内にあるサンセバスチアン救急病院に入院後、18日に死亡した。
 男性が黄熱病だった事が確認された19日朝以降、男性の旅した場所では二次感染に関する観察が始まった。この男性は、18日に保健省が発表した、黄熱病が死因と確認された死者8人の中には入っていない。
 一方、男性の出身地でもあるミナス州では、黄熱病によって死亡した事が確認された患者の数が23人に増えた。同州で確認された黄熱病による死者の数は既に、09年の流行時に全国で記録された17人を超えており、史上最大の流行となった。
 同州では黄熱病感染が疑われる例が29市で206件報告されており、現在も、死者31人と患者141人について感染の有無を調べている。
 なお、サンパウロ州内陸部サンジョゼ・ド・リオ・プレットでは、17~19日にサル5頭の死体が発見された。3頭は発見者が既に埋めてしまったため、検査が出来ないが、残る2頭の死体は同市保健局が回収し、感染の有無を確認している。