ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 黄熱病=サンパウロ州で3人の死亡を確認=エスピリトサント州でも患者1人の感染判明

黄熱病=サンパウロ州で3人の死亡を確認=エスピリトサント州でも患者1人の感染判明

 【既報関連】サンパウロ州保健局が23日、同州で黄熱病による死者が3人いた事が確認されたと発表した。また、エスピリトサント州でも患者1人の感染判明と24日付現地紙や同サイトが報じた。
 サンパウロ州での死者は、バタタイスとアメリコ・ブラジリエンセ、サンパウロ市各1人となっており、前者2人は州内感染だった。サンパウロ市の死者はサンタナ・デ・パライバ在住者で、ミナス州に旅行後に発症し、サンパウロ市で入院していた。
 同州保健局によると、黄熱病によると見られるサルの死体は、リベイロン・プレット、バレットス、フランカ、サンジョゼ・ド・リオ・プレットの各地方で発見されているが、当該地域の住民は75%が予防接種を受けており、危険地域に旅行する人以外は、慌てて予防接種を受ける必要はないという。ただし、一部専門家は、ミナス・ジェライス州と境を接する地方の一部では予防接種が徹底しておらず、感染拡大の可能性があると警告している。
 同州内では、ミナス・ジェライス州に旅行後に発症し、感染の有無を確認している最中の患者は、死者3人を含む10人だという。
 一方、エスピリトサント州保健局は23日夜、州内の病院に入院中の患者1人の感染が確認されたと発表した。同州内で感染が疑われている患者は18人で、その内の1人は20日に死亡した。
 他方、黄熱病が流行状態のミナス・ジェライス州では、感染が判明した患者が58人に増えた。その内の32人は既に死亡している。同州ではまだ、死者51人と、治療中の患者333人について、感染の有無を確認する作業が行われている。