ルーラ元大統領夫人のマリーザ氏が24日に脳内出血を起こし、サンパウロ市内の病院で手術を受けたが、現在も重体で入院中だ。25、26日付現地紙が報じている。
マリーザ氏は24日午前、大サンパウロ都市圏サンベルナルド・ド・カンポ市の自宅で気分が悪くなり、吐血なども起こしたため、同市内の救急病院に運ばれたが、そこで脳梗塞の疑いがあると判断された。
そこで、サンパウロ市セントロ(中央部)のシリオ・リバネス病院へ向かい、ルーラ家の担当医でもあるロベルト・カリル・フィーリョ医師の診断後に緊急手術を受けた。
マリーザ氏は動脈瘤破裂で脳内に血の塊ができており、24日に止血のための手術を受けたが、術後の経過が思わしくなく、25日未明の検査で予想を上回る出血だった事が確認されたという。
同医師は25日、「48時間後に次の状況判断を行う」と語ったが、マリーザ氏は26日朝も昏睡状態と報じられた。
夫人の病状に関するルーラ元大統領のコメントは発表されていないが、26日昼過ぎの発表では、脳内へのカテーテル挿入で脳内圧はコントロールされており、病状も安定しているという。
マリーザ氏はサンパウロ州グアルジャーの三層高級住宅の不正購入疑惑を巡り、ルーラ氏と共に告発されて、被告になっている。