25日は市政記念日につき休日だったサンパウロ市。幸い、ここ数日の中では珍しく晴れたこともあり、市内で開催された無料コンサートなどは成功したと報じられ、よい一日となったようだ。そんな中でも特に話題を呼んだが、「ベシーガのケーキ」の復活だ。サンパウロ市セントロ(中心部)の同地区でこの日の名物として作られていた巨大なケーキは、2008年から姿を消していたが、このたび9年ぶりに復活し、約3千人が列を成して並んだとか。こうした習慣が戻ると、記念日のお祝い的な雰囲気がより増すが、主催者は早くも「来年はもっと規模を大きくして行いたい」とし、次に向けた意気込みを表明した。
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ジョアン・ドリア、サンパウロ市市長と、市内のグラフィティ画家たちの対立が伝えられている。きっかけは、ドリア市長が一部を除き、市内の目立つところでのグラフィティを消去する作業を行っているためだが、画家たちはそれに反発。5月23日大通りでは、同市長がお気に入りとして保存しておいた画家エドゥアルド・コブラ氏のグラフィティが何者かによって白く塗りつぶされ、セントロのセー広場の彫刻にも赤いペンキがかけられた。パウリスタ大通りにはペンキもまかれたし、この争い、今後どうなる?
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25日は雨も落ち着いたサンパウロ市だが、26日は昼食時にかなり激しい雨が降った。予報だと、週末にかけてはこんな感じが続きそうだとか。26日午前9時現在までのカンタレイラ水系の降水量は累計357ミリ。月間400ミリ達成に現実味が出てきたが、とにかく今は災害が少しでも出ないよう祈りたいところだ。