18日に始まったサッカー20歳以下の南米選手権で、20歳以下ブラジル代表が1次リーグを突破し、30日からの決勝ラウンドに駒を進めた。
1次リーグでは、参加10カ国が5カ国ずつの2組に別れ、総当たり戦を行う。各組の上位3チーム、あわせて6チームが、決勝リーグで総当たり戦を行い、順位を決定する。
国際大会では珍しく、決勝トーナメントは行われず、したがって決勝戦も存在しない。
1次リーグではグループAのブラジルは、エクアドルに勝ち、チリに引き分け、パラグアイに勝ったことで、最終戦を待たずに上位3位以内を確定させた。
最終戦のコロンビア戦に破れた事で、コロンビア、エクアドルと勝ち点が並び、総得点の差で3位となったものの、3位での決勝リーグ進出も、1位での進出も条件に変わりはない。グループBの最終順位決定を待って、決勝リーグの対戦順が決定する。
今年は5月から6月にかけて韓国で、20歳以下ワールドカップが行われ、南米選手権はその予選も兼ねている。上位4チームまでが韓国行きの切符を手にする。
この年代の選手たちは、東京五輪の行われる3年後、2020年には23歳以下となっており、年齢制限のある男子五輪サッカーの中心となっていくべき存在だ。
またこの年代は昨年、〃飛び級〃で五輪代表に選出されて金メダル、すぐにフル代表にも選出され大活躍のガブリエル・ジェズース(19)と同世代だ。
現在ガブリエル・ジェズースほどの活躍を見せている選手はいないが、同年代にフル代表のレギュラーで、マンチェスター・シティに移籍するほどの選手がいる事は、大いに刺激になっているはずだ。
高地エクアドル開催で、大会期間は3週間以上に及ぶ。決勝リーグも中2日での6連戦と、未来のブラジル代表を担う若武者の過酷な戦いは続く。 (規)