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《ブラジル》オデブレヒトのLJでのデラソンを最高裁長官が承認=テオリ判事の急死後も予定通りに=検察の本格的捜査が可能に=後任報告官もすぐに発表か?

カルメン・ルシア最高裁長官(José Cruz/Agência Brasil)
カルメン・ルシア最高裁長官(José Cruz/Agência Brasil)

 ブラジル連邦最高裁判所のカルメン・ルシア長官が30日朝、オデブレヒト社現・元幹部77人のラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)を承認した。LJの審理の報告官だったテオリ・ザヴァスキ判事の急死で同社のデラソンの今後が注目されていたが、900件を超える供述が正式に認められたことで、連邦検察庁も本格的な捜査や、逮捕状や家宅捜索、証拠物件押収などの要請が可能となった。30日付G1サイトなどが報じている。

 これは最高裁が、12月に行われたオデブレヒト関係者77人分のデラソンの内容を、司法取引の対象とすることを認めたことを意味する。
 最高裁は19日にリオ州パラチー沖で起きた小型飛行機の墜落事故で、LJの報告官をつとめていたテオリ・ザヴァスキ判事を失っていた。これによりオデブレヒト社のデラソンの承認が大きく遅れることが懸念されていた。
 だが、テオリ氏は最高裁の休暇中も部下たちに供述内容の確認を行わせており、死の直前に「近くオモロガソンが出せる状態にある」と報じられていた。また、事故から数日後にカルメン長官がテオリ氏の助手たちに作業再開を指示したこともあって、個々の供述者との会見も27日に終了。最高裁が休廷から明ける2月1日を前に、休暇中の諸事の判断を任せられている同長官による承認という運びとなった。
 司法取引の正式成立によって、ロドリゴ・ジャノー長官を筆頭とする検察庁は、承認されたデラソンの内容を基に、誰に対し、どの件で捜査を継続するかを決めることができるようになった。また、オデブレヒト側も、司法取引で内諾していた罰金の支払いなどが可能となった。
 オモロガソン後も、最高裁はオデブレヒトのデラソンの中身を、一切外部に出さずに守ることが義務付けられている。供述内容の中身の公表は、検察側が出した捜査要請を最高裁が正式に承認して、捜査が実行に移されてからのことになる。
 ただ、検察が捜査開始要請を出しても、最高裁でテオリ氏の後任を務める報告官が決まっていないと、承認は出せない。
 既に本紙でも報じているとおり、LJの後任判事は、テメル大統領が選出する新しい最高裁判事ではなく、現時点で在職中の最高裁判事の誰かが代行する形となる。
 後任報告官は、テオリ氏が在籍した最高裁第2班所属の4判事または1班からの移籍者を含む5判事から選ぶ、残った判事全体から選ぶ(この場合は1班からの移籍はその後)、LJの書記官をつとめる2氏の内のどちらかを選ぶなど、複数の可能性があり、最終的な選出方法は未定だが、伯字紙は「後任報告官は今週中に決まるのでは」と見ている。

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