今年で第10回目を数える、ブラジル最大のIT、ロボットテクノロジー、ゲームの祭典であるキャンパスパーティーが1月31日、サンパウロ市北部アニェンビーの展示場で開幕したと1日付現地紙、サイトが報じた。
会場はエアコンが無くて暑く、無線で電子機器をインターネットに接続するWi‐Fi設備もない。初日は光ファイバーケーブル盗難によるネット接続不良といった問題も起きたが、それでも全国から訪れる参加者たちの熱意は冷める事なく、自慢のコンピューターやデジタル機器を詰め込んだスーツケースを手に、会場に集った。
場内にはキャンプ用スペースがあり、一部の参加者は簡易テントを張って泊り込みで参加する。今年は8千人が泊まり込みで参加する見込みだ。泊まりではなく、無料で観覧できるエリアには、12万人が参加すると見込まれている。
主催者は今年の同イベント開催予算は2200万レアルとしているが、Wi‐Fi設備を整えるには不十分だった。通常家庭のインターネットの2千倍のスピードと通信容量を誇る40ギガバイトのインターネットも、有線接続に限られる。
キャンパスパーティーはコンピューターマニアだけの祭典ではなく、先端技術の博覧会としての側面も持っており、ITやロボット技術を披露する技術者と、有望な先端技術に投資したいと考える投資家との出会いの場にもなっている。
1日付現地ニュースサイトでは、利用者の表情によって動きを操作できる自動の車椅子や、超小型の無人飛行機、ドローンを駆使した農場管理システムなどが紹介された。
開催期間は2月5日までで、341の講演会や67のワークショップ、14の競技会が予定されている。
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