ジカ熱の流行と共に国内で大量に発生した小頭症児の内、4分の1は母親が10代で出産していた事が明らかとなった。1日付エスタード紙が報じている。
保健省のデータによると、15年11月~16年9月に生まれた小頭症児3152人中、24%にあたる768人は10代の母親から生まれていた。この統計での小頭症児はジカ熱感染にはよらない例も含んでいる。
また、10代の母親の内、35人は10~14歳で出産していた。10~19歳の女性が人口に占める割合は18%なので、10代の母親が小頭症児を産んだ割合は完全に人口比を上回る。
また、小頭症児を産んだ母親の約半数の1527人は未婚の母である事や、分類上は黒人と見なされるプレッタ(215人)とパルダ(2193人)が合計2408人に上り、76%を占めている事も判明した。未婚の母の人口比は40%、黒人系の女性の人口比は59%に過ぎない。
これらの数字は、小頭症児が主に貧困家庭で生まれている事を示している。アマゾナス州とアラゴアス州では10代の母親から生まれた小頭症児が4割に上る。また、ペルナンブコ州人権法務局によると、同州で小頭症児が生まれた家庭の9割は1人あたりの月収が220レアル未満だった。