日本文化に親しむ場として、絵手紙を取り入れているサンパウロ市のサウデ日本語学校から、多くの生徒が日本のコンクールで入賞を果たした。賞状を手にした生徒らが24日に来社し、喜びの声を届けた。
応募したのは『第20回筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞』。熊野筆で有名な広島県熊野町での行事で、例年当地からも、サンパウロ絵手紙友の会(石井恵子会長)の生徒らが応募している。
今回は14人の児童が応募し、2人が優秀賞、6人が奨励賞を獲得した。優秀賞を受賞したフジタ・コウジくん(9、五世)は「絵はがきを書くのは好き。車の絵が一番難しかった」と振返り、「受賞できてとても嬉しい」と喜んだ。
同校で指導する山本郁子講師は書道も教えているというが、「みんな書道よりも絵手紙のほうが好き。子どもは感性が豊かで飲み込みが早い」と誇らしげに話した。
また今回は、大阪府泉佐野市での『第7回全国タオル筆で描く絵てがみコンクール』にも応募した。中古タオルと割り箸による筆で書いた絵手紙作品を競う企画で、奨励賞に西尾勝典さん、杉山洸英くんが選ばれた。
石井会長は「下手でいい。心がこもっているかどうかが大事」と話し、「筆で描くため集中力が身につき、子どもの教育にも良い」と勧めた。筆の里絵てがみ大賞の受賞者は以下の通り(敬称略)。
【優秀賞】萩野エステル聡美、フジタ・コウジ 【奨励賞】ヨシハラ・エリナ、ウケイ・メイ、キムラ・サキ、高木アナ、高橋健、エンヤマ・マイ
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