現在ブラジル・サッカー界で最も期待されている若手新星、マンチェスター・シティのガブリエル・ジェズス(19)が1日、プレミアリーグの敵地ウェスト・ハム戦で初先発。1得点1アシストといきなりの大活躍で、イングランドのサッカーファンを魅了した。
この日、ロンドンのオリンピック・アリーナで行われたウェストハム戦でジェズスはワントップとして先発出場したが、これには大きな意味があった。そのポジションは、メッシと共にアルゼンチン代表の攻撃の主軸となる選手で、プレミアリーグでも得点ランキング上位常連のセルヒオ・アグエロの定位置だが、彼をベンチに置いての出場だったからだ。
だが、イングランドに渡ってわずか1カ月弱でいきなり大役をまかされたジェズスは、名門マンチェスター・シティの速い展開からの攻撃に最初からうまく対応した。
前半17分には、ベルギー代表の主力選手でもあるデブライネのゴールを相手の裏をかくパスでアシストして、チームの先制に貢献した。
そして、見せ場は前半39分。スターリングからの速いパスに上手く合わせ、マンチェスター・シティに3点目をもたらすシュートを決めた。
19歳10カ月で先発出場を果たしたジェズスは、いきなりプレミアリーグでの初得点を記録した。この活躍にはベンチで戦況を見つめていたアグエロも驚きを隠せなかった。アグエロが目を見開いて口を開けた姿を映した写真が、この日の夜、ネット上で多数シェアされた。
すでにセレソンのセンターフォワードとして、W杯南米予選で6試合得点の活躍をしているジェズスだが、その実力がプレミアリーグでも通用することを示した。
ジェズスには試合後、さらに嬉しいニュースも待っていた。マンチェスター・シティが現在プレミアリーグと並行して戦っているチャンピオンズ・リーグで、決勝トーナメント出場選手として正式に登録されることが決まったのだ。これでイングランドだけでなく、ヨーロッパにその実力を示すチャンスが訪れたことになる。
マンチェスター・シティは現在、ヨーロッパ最高峰の大会でベスト16に進出しており、次の相手はフランスリーグの強豪ASモナコだ。