リオ州議会が仕事始めとなった2月1日午後、同州職員たちが、給与遅配や州政府の進める支出削減政策集に反対するデモを行ったと2日付現地紙が報じた。
州議会前の通りは柵で囲まれ、閉鎖された。デモ隊はロープで柵を倒そうとしたが、警官に阻止された。デモ隊を追い散らすため、軍警は装甲車も出動させた。
軍警と国家治安部隊(FN)は催涙ガス弾とゴム弾を放ち、デモ隊も石や花火、爆竹を投げて対抗した。周辺店舗では略奪も起きた。リオ・ブランコ大通りでは、新型路面電車(VLT)の線路脇に放棄されたバスへの放火騒ぎも発生した。
州議会では、昨年まで5期連続で議長を務めたジョルジ・ピッシアーニ氏(民主運動党・PMDB)の再選が決まった。
衝突が始まった頃に議会内でインタビューを受けていたクリスチーノ・アウレオ同州官房長官は、「職員たちには、思いの丈を訴え、平和的に抗議する権利がある。ただ、彼らがリオ州の財政難状態を少しでも配慮してくれればと願っている」と語った。
リオ州議会では来週より、州政府が債務猶予などを含む財政的援助と引き換えに連邦政府と約束した、州財政切り詰め法案の審議を開始する。
週明け早々の議題は、リオ州水道・下水公社(Cedae)の民営化問題だ。州職員給から徴収する社会保障費負担率を11%から14%に上げる案には、激しい批判の声が上がっている。