ブラジル全国自動車工業協会(Anfavea)が6日に発表したデータによると、2017年1月の乗用車、小型商用車、トラック、バスの総生産台数は17万4064台で、昨年同月の14万8693台より17・1%増えた。
アントニオ・メガーリAnfavea会長は、「生産台数の増加は、業界が今年の市場動向は昨年よりよくなると見越して準備していることを表している」と語った。
2016年全体の生産台数は前年比11%減少の215万台で、2004年の水準に戻った。
「今年1月の販売台数は芳しくなかった。昨年12月と比較して落ちるのは恒例のことだが、16年1月と比べても低かったのには落胆した。昨年1月の数字は既に悪かったのに」とメガーリ氏は語った。今年1月の販売台数は昨年同月比5・46%減の14万7229件で、2006年以来の最低だった。
「市場がこのまま収縮するとは思っていない。上半期の内に反転に転じ、年間販売台数は昨年を上回ると信じている」とメガーリ氏は続けた。
Anfaveaは2016年末に、2017年は11・9%の生産台数増と4%の販売台数増を見込んだ見通しを発表していた。
乗用車、小型商用車の生産台数は、昨年1月の14万3359台に比べて17・5%増の16万8513台だったが、販売台数は、昨年1月の14万9834台より4%減の14万3768台だった。
トラックは4482台生産され、昨年1月比で7・8%、昨年12月比で9・3%増えたが、販売台数は2947台で、昨年1月比で33・3%減。1月としては、1997年以降で最低の結果となった。
今年1月のバスの生産台数は1069台で、昨年1月より9・1%減ったが、昨年12月比では9・9%増だった。販売台数は1003台で、昨年1月比28・2%減、昨年12月比25・1%減だった。
Anfaveaによると、2017年1月の車両輸出台数は3万7189台で、2016年1月比56%増。1月としては2008年以来の高い数値だったが、6万2792台を輸出した2016年12月と比べると40・8%少なかった。
2016年12月から2017年1月にかけての自動車生産部門の雇用情勢は、現状をキープした。
各社の自動車工場では12万1125人が就労しており、昨年12月の12万1178人からほぼ横ばいだった。
しかし、2016年1月は12万9594人が就労していたから、2017年1月は6・5%減少したことになる。
自動車メーカー各社は雇用保護計画(PPE)で1人あたりの就労時間や賃金を下げたり、レイオフを行ったりして、雇用維持を図っている。メガーリ氏によると、「1月、2月は毎年売り上げが伸びず、雇用調整が起きやすい」という。(6日付G1サイトより)
タグ:自動車