エスピリト・サント州軍警が4日からストライキに入り、州都ヴィトーリア市などでは、3日間の殺人事件犠牲者が51人に達するなど、混乱が続いている。このため、同州政府は6日、連邦政府に軍と国家治安部隊(FN)の出動を要請し、連邦政府もそれを受け入れたと6日付現地ニュースサイトが報じた。
陸軍兵は、ヴィトーリア市近郊のヴィラ・ヴェーリャ市第38インファンタリア大隊で、国防相の発動命令を待っている。
パウロ・アルツンギ同州知事は胆嚢の腫瘍摘出手術でサンパウロ市の病院に入院中のため、セーザル・コルナゴ代行知事が、アレシャンドレ・デ・モラエス法相がFN派遣を認めたと語った。同法相も、FN隊員200人が6日中に現地到着と述べた。
ラウル・ジュングマン国防相も国軍派遣を認めた。6日午後4時現在では、テメル大統領による大統領令発令待ちの状態で、国防相は6日夜、現地入りする予定だ。
軍警ストで、4日未明以来、路上のバスや軍警哨舎への放火、多くの強盗や店舗荒らしなど、各市で混乱が続いている。
ヴィトーリア市は、6日からだった公立校の授業開始を延期した。また市内の医療機関も大部分が機能を停止した。
同州司法当局は、軍警のストは違法とし、署内に立てこもる軍警に出てきて職務を行うよう命じたが、ストは6日も続いた。待遇改善を訴える示威行動はヴィトーリア都市圏やグアラパリ市、リニャーレス市、アラクルス市などで起きている。