ジョアン・ドリア・サンパウロ市長は7日、セントロのルス区にあるクラコランジアの麻薬常用者を上半期のうちに撤退させはじめたいとの意向を語った。8日付エスタード紙が報じている。
ドリア市長は、この対策は「人道的な方向性で行いたい」とし、常用者が再び麻薬に手を染めないよう、入院、加療と共に、社会的な対応策もとると語った。
この対策はサンパウロ市とサンパウロ州の社会開発局と保健局が共同で進める事業で、すでにはじまっているドリア市長のプログラム「レデンソン」の一環になるという。
この対策は、ジェラウド・アウキミン知事の州政府が行う、常用者の医療プログラムに組み込まれる見込みだ。同市長によると、入院患者を決めるためのドーピング・テストなども行う予定だという。入院施設はクラコランジアの近くにあるエウヴェチア通りに建設中で、完成前の最終段階に入っている。
ドリア市長は、「セントロのイメージがクラコランジアと結びついたものとなるのは市全体の印象で見ても良くない」という意見を持っており、「そのイメージを過去のものに変えたい」と意気込んでいる。