2014年の大統領選で次点だったアエシオ・ネーヴェス上院議員(民主社会党・PSDB)を乗せた飛行機が9日夜、サンパウロ州グアルーリョス市のクンビッカ空港に緊急の胴体着陸を行い、同空港が混乱する事態が発生した。10日付G1サイトなどが報じている。
アエシオ氏はこの日、「ビーチクラフト・ホーカー800機」を利用して、サンパウロ市のコンゴーニャス空港に向かっていた。
だが、同機がブラジリアを発つ際、離陸中に飛行機の左翼下のタイヤが落ちるアクシデントが発生。それに気付いた飛行士が管制塔と連絡を取った結果、コンゴーニャスには行かず、クンビッカに緊急着陸することになった。
飛行機は夜10時過ぎに同空港で胴体着陸を行い、無事に成功した。これに伴う負傷者なども出なかった。
アエシオ氏のサンパウロ市訪問の目的は、カルドーゾ元大統領に会うためで、飛行機に乗る前はブラジリアで、PSDB党員でもある最高裁判事候補のアレッシャンドレ・デ・モラエス氏に会っていた。
ブラジルでは、14年8月に大統領選候補だったエドゥアルド・カンポス氏、今年1月にはテオリ・ザヴァスキ最高裁判事が飛行機墜落事故で死亡していることから、今回の緊急着陸にも世間の関心が集まっている。