サンパウロ市西部ジャルジン・エウロパ区のサンパウロ彫刻美術館(MuBe、Av. Europa, 218)で9日から開催されている「第31回パラレラ・ギフト展―デザイン・装飾市場」で、日本貿易振興機構(Jetro)が日本の中小企業12社の製品を展示している。
同展示会は販売契約を結ぶ場でもあるため、デザイナーや小売業者ら専門家のみが入場可能。約40社が参加し、家具、装飾品や生活雑貨等のデザイン性の高い製品を展示している。
ジェトロ展示品には和食器や包丁、こけしといった当地でも人気の高い物品のほか、弁当箱や櫛、シリコン素材のがま口財布等も展示されている。
ジェトロ職員の辻本希世さん(34、千葉県)によると、展示品は「現在のブラジルの需要に合いそうなものを応募の中から選んだ」という。「不況のため家で昼食を作って会社にもって行く人が増えており、お弁当箱、水筒も人気。どれもデザインや機能が優れたものばかり」と紹介した。実際に出展している12社の内、8社が皿や弁当箱等台所用品や食事関連品を扱っている。
中でも一番人気は株式会社WASARAの製品。竹とサトウキビの搾りかすを原料とする使い捨ての白い皿やコップはプラスチックのように丈夫で軽く、持ちやすいように設計されている。
同展示会は12日まで。時間は午前10時~語午後7時までだが、12日のみ午後2時から。入場無料だが名刺が必須。問い合わせはMuBe(11・2924・2416、11・2924・2409)まで。
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パラレラ・ギフト展に出品した日本企業は以下の12社。アイセン、セラミック・ジャパン、GMCトイズ・フィールド、井助商店漆器部、木村桜士堂、キントー、三宅陶器、三好製作所、Peacherino、サンクラフト、スケーター、WASARA。ガラスやシンク等のツルツルの壁に貼り付けておけるスポンジや、保温機能付き弁当箱など、日本の高い技術力が活かされた製品ばかり。会社によっては、通信販売でブラジルに発送しているところもあるようなので、インターネットをやる人は一度検索してみては。