11日、エクアドルで開催されていたサッカーのU20W杯の南米予選最終戦で、ブラジル代表はコロンビアと引き分け、W杯出場を逃した。
最終戦前まで、決勝リーグで進出圏内ギリギリ4位の勝ち点5のブラジルは、最下位コロンビアと対戦。勝ち点4で追うアルゼンチンが前の試合でベネズエラを降し、順位が逆転していたため、勝たない限り、4位を確保できないブラジルは序盤から積極的に攻めるも、リシャルリソンやルーカス・パケタの作った前半の決定機を逃すと、その後は失速。後半はチャンスらしいチャンスも作れず、結局、引き分けた。
これでブラジルは、今年5月に韓国で行われるU20W杯の出場を逃すことになった。前回の15年大会は準優勝しており、それに続く好成績を残したかったところだが、かなわなかった。
リオ五輪を率いて金メダルをもたらしたロジェリオ・ミカーレ監督は、今回の結果に、「W杯に行く力がなかったのは数字が物語っている」と語った。
今回の代表は、何度も後半ロスタイムで失点しており、それが最終的に響いた。ウルグアイ戦ではロスタイム1分で失点し敗れ、アルゼンチン戦ではロスタイム4分までリードし、逃げ切れば勝利のみならず4位を確保し、U20W杯出場も決定していたにもかかわらず失点してしまった。
今回世代には、現在、他にイングランドのアリしかいない、10代にして年齢制限のない代表のレギュラー、ガブリエル・ジェズスがいたが、彼が参加せず、チアゴ・マイア(サントス)、マルコン(フランス・ボルドー)といった有望選手も、所属クラブ側からの出場許可が下りずに出場できずと、不完全な状態での戦いとなっていた。だが、ロスタイム失点のほかにも、ウルグアイ戦で敗退するきっかけとなった2選手の退場処分や、エクアドル戦で2点リードしていたのに、不注意なファウルで2度PKを与えて追いつかれるなど、戦力を語る以前の問題もあった。
タグ:W杯 サッカー ブラジル代表 リオ五輪 ベネズエラ アルゼンチン サントス 写真ニュース ウルグアイ