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リオ=カーニバル本番まであと2週間=早くも過熱するブロッコのパレード

ミ・エスケッセのパレードの様子(Fernando Maia/Riotur)

ミ・エスケッセのパレードの様子(Fernando Maia/Riotur)

 カーニバル本番まであと2週間となった12日、リオデジャネイロ市内を多くの「ブロッコ」と呼ばれるサンバ隊が練り歩いたと12日付現地サイトが報じた。
 今年のカーニバルの祝日は28日の火曜日で、リオ市のサンバ会場ではその前の週末から27日にかけて、リオ市内や近郊の有名サンバエスコーラが大規模な山車も使ったパレードを行う。(24、25日はアセッソと呼ばれる、いわゆる2部の部。エスペシアルと呼ばれる、いわゆる1部は26、27日。入賞チームのパレードは3月4日から5日にかけて)
 採点競技であるエスコーラに対し、「ブロッコ」は、ずっと小規模で手軽にサンバ隊を組む事が出来る。パレードの規模こそ大掛かりではないものの、採点基準などもなく自由に楽しめる。
 しかし、サンバの本場リオでは、ブロッコの中にも大規模なギャラリーを動員するものがある。
 12日の朝は、コパカバーナ海岸やイパネマ海岸、キリスト像など、有名観光地の集中するリオ市南部の植物園「ジャルジン・ボタニコ」前の通りで、ブロッコ「ミ・エスケッセ」(「私の事は忘れて」の意)がパレードし、5千人の観衆が詰め掛けた。
 同じ日、コパカバーナ海岸では、サンバで人々を楽しませつつも、浮かれて飲みすぎや軽率なドラッグ利用などをしないように呼びかけるブロッコ「アレグリーア・セン・レサッカ」(「二日酔いとは無縁の喜び」の意)がパレードを行った。
 キリスト像のあるコルコバードの丘のふもとに広がるラランジェイラス地区では、不思議の国のアリスをモチーフにした「ヴォウタ・アリッセ」(「アリス戻って」の意味)が老若男女の観客を魅了し、周辺地域をダンス会場に変えた。
 こうしてリオの街全体が祝祭会場と化すカーニバル。ブロッコを楽しむには、エスコーラのように高額チケットも必要なく、通常の道路を封鎖して行進しているところに行くだけでいい。
 今年のカーニバルは3月5日まで行われる。どのブロッコがどこでいつパレードを行うかは、こちらのサイトで確認を。http://diariodorio.com/agenda-dos-blocos-de-rua-do-rio-de-janeiro-em-2017/(12日付G1サイトより)