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ベネズエラで取材中のブラジル人逮捕=すぐに釈放され帰国を果たす

 レコルデ局のジャーナリスト、レアンドロ・ストリアー氏とジウソン・ソウザ氏が現地時間の11日正午頃、ベネズエラ北部スリア州で同国の情報機関に逮捕されたが、その後釈放され、帰国したと、12、13日付ブラジル紙・サイトが報じた。
 逮捕された二人は、ブラジルの大規模な政界汚職捜査ラヴァ・ジャット作戦で多数の政治家への贈賄が疑われている、ブラジル建設大手のオデブレヒト社が、ベネズエラでも行っていたとされる贈賄疑惑について取材していた。二人に同行していた現地の社会活動家たち2人も、同時に逮捕された。4人は、2013年に死亡したチャベス大統領が2005年に契約したが、未完成のニガレ橋を撮影していたという。
 レコルデ局は11日、「逮捕された二人は、マラカイボ市で、ベネズエラ当局に理由の説明もなく逮捕された。携帯電話も取材用機器も、個人的所有物も没収された。報道の自由を侵害する、暴力的で過激な手段に断固抗議し、即刻の二人の解放と、没収された物品の返却を求める」との声明を発表した。レコルデ局はまた、ブラジル外務省と、在カラカス・ブラジル大使館に支援を要請した。
 二人は12日未明に釈放されたが、飛行機の便がとれるまで、マラカイボ市のホテルのロビーで待っていた。二人はペルーのリマを経由してサンパウロ行きの便に乗り、13日朝5時50分にブラジルに到着した。
 没収された電子機器は通信機能を絶たれ、二人は現地のブラジル人外交官や弁護士とも話すことができなかったという。
 飛行場で家族と無事に再会した二人は感情を高ぶらせたまま、短いインタビューに応じた。「もう二度と出られないかと思った」とストリアー氏は語った。
 二人がベネズエラで取材したVTRは、レコルデ局のニュース番組で放送される予定だ。