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東西南北

 本面で報じているように、最高裁が14日にモレイラ・フランコ大統領府事務局長の留任を認めたが、これにかこつけ、ルーラ元大統領が再び、「私の昨年の官房長官就任も認めるべきだ」と言いはじめた。ルーラ氏は昨年3月、サンパウロ州地検から逮捕状請求が出て、サンパウロ州地裁から決定権を託されたパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事の判断次第でいつでも逮捕という状態で、官房長官に就任した。モレイラ氏の場合はラヴァ・ジャットでの疑惑はあるものの、検察から逮捕状を受けているわけでもなく、それ以前の告発さえ受けていない。ルーラ氏も国民も、そうした事実は把握しておくべきだろう。
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 1月25日に制限速度の上限が90キロに戻ったサンパウロ市のマルジナルで14日早朝、新体制になってはじめての事故による死者が出た。トラック運転手のマノエル・サンタナ・ド・ナシメントさん(50)はこの日、いつも通り、同市南部カポン・レドンドの自宅からバイクでサンパウロ大都市圏バルエリの職場に向かっていたが、高速車線で停止していた故障車を避け切れず、車体後部に衝突。マノエルさんは即死だった。事故がゼロのままというのはさすがに無理だが、増えないことを祈りたい。
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 サンパウロ市のジョアン・ドリア市長がアラブ首長国連邦に出張中、同市市議会は市内での落書きに対し5千~1万レアルの罰金を課すことと、落書きに使われる可能性のあるペンキのスプレー缶の販売を制限する法案を通過させた。あとはドリア市長が裁可すれば有効となる。ドリア市長と落書きをする若者たちとの対立が、これで解決するか?