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ガビゴルがイタリア・セリエAで初得点=ジェズスと共に期待の「ネイマール2世」

 イタリアの名門、インテル・ミランの〝ガビゴル〟ことガブリエル・バルボーザが19日、イタリア・セリエAでの初得点を対ボローニャ戦で決めた。
 ガビゴルは10代にしてサントスのストライカーになるなど、古巣サントスでは「ネイマール2世」として早くから期待され、昨年8月のリオ五輪でも、右ウィングのレギュラーとして、2得点を決め、ブラジルの金メダル獲得に貢献した。大会後は20歳の若さで名門インテルに入団も決めた。
 だが、インテル移籍後のガビゴルはなかなかチャンスを与えられなかった。試合には出場せず、ベンチを温めるだけで、時にはベンチを外されることも珍しくなかった。そんな状況に本人も不満を口にし、古巣サントスへの復帰をはじめ、他チームからの勧誘も少なくなかった。
 その間、サントス時代からの最大のライバルで、リオ五輪優勝にも共に貢献した8カ月年下の〝もうひとりのガブリエル〟ことガブリエル・ジェズスは、セレソンのセンターフォワードとして6試合5得点を記録してチッチ・セレソンの救世主となり、パルメイラスで全選手権制覇。移籍先のマンチェスター・シティでも先発デビューし、2試合で3得点と大活躍だった。
 結局、チームの説得でインテルに残ったガビゴルは19日もベンチからのスタートとなったが、途中交代で出場。この時点でセリエA5試合、イタリア杯1試合と、出場頻度も上がってきた。
 19日の敵地でのボローニャ戦では、後半29分にパラシオと交代してフィールドに入った。
 チャンスが訪れたのはその6分後だ。右からの速い攻撃でダンブロージアから鋭いパスが回されると、走りこんできたガビゴルが右足のインサイド・キックで着実にゴールを割った。その瞬間、ガビゴルはグラウンドを駆け、観客に両腕を上げて得点を喜んだ。これが決勝点となり、インテルが1―0で勝利した。
 「これまで、うつむかずに、とにかく自分はやれるということを証明出来る日が来ることだけを信じてやってきた。努力してきた甲斐があった」とガビゴルは喜んだ。
 彼はこの日の試合を家族に捧げ、「僕のサッカー人生は、今日から次のステップに入る」と飛躍を誓った。
 ライバルのガブリエル・ジェズスは先週のプレミア・リーグの試合で骨折し、全治三カ月との診断を受けたばかりだ。ガビゴルの巻き返しはなるか。(19日付グローボエスポルテなどより)