ブラジルの首都ブラジリアを含む連邦直轄区内の水道・下水業務を行う、連邦直轄区環境衛生会社(Caesb)が21日、週明けの27日から、サンタ・マリアダムの給水地域である、ブラジリアの中心部でも給水制限がはじまると発表したと、21日付現地サイトが報じた。
連邦直轄区はデスコベルトダムと、サンタ・マリアダムの二つのダムから給水を受けている。
1月12日の時点で既に、貯水率19%とより深刻だったデスコベルトダム給水地域では、1月16日から給水制限が始まったが、当時は貯水率41%だったサンタ・マリアダム給水地域は給水制限の対象外とされた。
Caesbが22日に発表したスケジュールによると、給水制限はデスコベルトダム給水エリア同様に、6日周期で行われる。1日目は朝8時から24時間、完全に断水となるため、2、3日目は配管、蛇口に水が戻らない可能性がある。4日目から6日目は普通通りに水が出る。
公立病院と大聖堂、連邦議会(上下両院)、最高裁、三権広場、大統領府などが集中するエリアは給水制限を免れる。
マウリシオ・ルドゥヴィシCaesb社長は、「我々は解決に向けて善処しているが、本来雨が多いはずの季節も半分過ぎた。しかし、ダムの水位は期待の高さに達していない」と苦しい胸の内を明かした。連邦直轄区では1月も平年の57%の雨しか降っておらず、深刻な雨不足が続いている。
通常、この時期に期待されるダムの貯水率は60%だが、22日午前8時半現在、サンタマリアダムの貯水率は45%で、デスコベルトダムの貯水率は37・6%だ。
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