22日のブラジル上院本会議で最高裁判事就任が正式に決まったアレッシャンドレ・デ・モラエス氏は、もともと賛否両論のある中で選出されただけに、現地紙は多くの疑惑についても報じていた。中でも、22日付エスタード紙が使っていた写真は象徴的だった。一面では、モラエス氏がラヴァ・ジャットで強い疑惑を持たれているエジソン・ロボン上院憲政委員会委員長にウィンクする写真、政治面トップには、モラエス氏を交えた5人の集合写真の中央に、同氏の元所属政党党首で、同氏が弁護を担当したこともあるアエシオ・ネーヴェス氏が微笑む写真が。こういう画像はときに文章以上に物を言う。実にお見事だ。
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21日午前5時頃、サンパウロ市地下鉄5号線のアドルフォ・ピニェイロ駅付近で脱線事故が起きた。同駅は終点であるため、同駅だけを午後2時近くまで閉鎖して、残りの駅は通常運行を続けた。サンパウロ市地下鉄では7日にも3号線で脱線事故が起きており、わずか2週間で2件目の脱線事故となった。5号線はアドルフォ・ピニェイロ駅以東に拡張路線を建設中で、可能なら年内に9駅増設の予定の線だが、果たしてどうなるか。
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大統領選の泡沫候補として知られるレヴィ・フィデリックス氏が21日、サンパウロ州地裁から同性愛者差別発言で2万5千レアルの罰金刑を命じられた。これは2審判決で、支払いは15日以内に行われなければならない。フィデリックス氏は、14年9月に報道されたテレビでの大統領候補討論会で、同性愛嫌悪の持論を数分間にわたって主張し、問題となっていた。