パラナ州トレード日本人会長を2期務めた後、日伯毎日新聞からニッケイ新聞まで34年にわたって外務担当などを務めてきた摺木(すりき)康男さんが、16日午後6時、肺癌のためレカント・サンカミロ病院で亡くなった。享年83。
1933年に鹿児島県南九州市頴娃町牧之内で生まれた摺木さんは、57年頃に構成家族としてベレン入植。その後、妻の伯父を頼りに、サンパウロ州リベロン・プレット、パラナ州トレード市へ転住した。
63年には、日の出植民地の耕地一区画を購入し主に陸稲を耕作するも、その外交的性格から野菜果物を地方商店へ卸販売し販路を広げた。78年にはトレード日本人会会長を2期務め、82年に日伯毎日新聞社の地方外務員となってからは34年に及んで勤続し、購読者獲得に奔走した。
17日にイタペセリカ・ダ・セーラのオルト・ダ・パス墓地に埋葬された。四十九日法要は、来月26日午後1時半より、東本願寺(Av. do Cuisino, 753 – Jardim da Saude)で執り行う。