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《ブラジル》黄熱病=ミナス州州都で公園閉鎖=近くでサルの死体が見つかり

 ミナス・ジェライス州州都のベロ・オリゾンテ市が23日朝、黄熱病の感染拡大を防ぐため、同市中南部にあるセーラ・ド・クラル公園を閉鎖する事を決めた。
 同市保健局によると、この公園は、同じ日にサル2頭の死体が発見されたマンガベイラス公園に非常に近い。現時点ではまだ、これらのサルの死因が黄熱病か否かは確認されていないが、同病の感染拡大を防ぐために閉鎖を決めたという。
 同市では西部ベタニア区のジャッケス・コウステアウ公園でも13日にサルの死体が見つかっているが、ジャクソン・マシャード・ピント保健局長によると、死亡したサルが黄熱病に感染していたか否かの検査結果はまだ出ていない。同局長は、同公園の職員が黄熱病の予防接種を受けていたかも知らないという。
 ジャッケス・コウステアウ公園でサル1頭の死体が発見されたのは、公園の東端で、同市東部のタクアリル区に位置する地域だ。公園を訪れる人の大半はこの地域を通らないが、公園は無期限で閉鎖された。
 同州保健局によると、州都で発見されたサルの死体中、黄熱病に感染していたのは、ヴェンダ・ノヴァ地区で発見された1頭のみだという。
 ベロ・オリゾンテ市立のセーラ・ド・クラル公園は同市の観光名所の一つで、原生林の広さは240万平方メートル。公園内には水源地が59カ所あり、セラードと大西洋岸森林地帯(マッタ・アトランチカ)の二つの植生に属する植物を見ようとする人々が数多く訪れていた。
 同州保健局によると、21日までに同州内で確認された黄熱病の感染者は、死者83人を含む234人だ。現在も検査中の症例は、死者90人を含む736人となっている。(23日付G1サイトより)