サンパウロ市北部アニェンビ・サンボードロモでは24日と25日の2夜、夜通しで、カーニバル最大のハイライト、エスコーラ・デ・サンバのスペシャル・グループのパレードが行われる。その見所を見てみよう。
初日の注目は、2番目に登場するモシダーデ・アレグレだ。同エスコーラは2012~14年に3連覇、15年2位、16年3位と、近年もっとも成績が安定している。統一感と完成度では市内随一の同エスコーラの今年のエンレド(テーマ)は、「栄光は戦いから来て、戦いは力から来た。そして力は団結だ」で、同エスコーラの50周年を祝うものだ。
初日4番目のタトゥアペは、昨年2位に入り、一躍注目された。エンレドは「母なるアフリカは語る」で、同大陸の国ジンバブエを称えたものになる。
5番目に登場するサッカーのコリンチャンスのエスコーラ、ガヴィオンエス・ダ・フィエルは、「サンパ、夢と希望とチャンスの場所」と題し、サンパウロ市を称えるものとなりそうだ。
そして2日目。最初の注目は、3番目に登場のインペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデだ。昨年10年ぶり3度目の優勝を飾った同エスコーラは、結成して23年で、エスコーラとしてはまだ若い部類だが、今年はエンレド「平和」で2連覇を目指す。
サンパウロFCのエスコーラ、ドラゴンエス・ダ・レアルは4番目に登場。エンレドは、名歌手ルイス・ゴンザーガの1940年代の名曲「アーザ・ブランカ(白い翼)」だ。
5番目に登場するのは、通算最多優勝14回を誇る名門ヴァイ・ヴァイだ。毎年、独特な発想のユニークなエンレドを出してくることで知られるエスコーラで、今年のエンレドは「マイン・メニニーニャ・ド・ガントイス」。1986年に92歳で亡くなるまで、バイア州の民間宗教「カンドンブレ」の教祖として君臨した同名の女性を称えるものとなる。
6番目に登場し、優勝11回の古豪ネネ・デ・ヴィラ・マチルデは、エンレドでパラナ州の周都であるクリチーバを表現する。
また、パレード全体の最後を締めくくるのは、優勝争いの常連で過去9回優勝のローザス・デ・オウロだ。ローザスの今年のエンレドは「共生」だ。
そのほか、パルメイラスのエスコーラで、昨年の2部落ちから再昇格したマンシャ・ヴェルデは2日目の1番手で登場。優勝は全14エスコーラによって争われる。
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