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リオのカーニバル=スペシャル・グループのパレードは明日から=優勝争うエスコーラは?=バロスの演出にも注目

昨年のリオのカーニバルの模様(Tania Rego/Agência Brasil)

昨年のリオのカーニバルの模様(Tania Rego/Agência Brasil)

 サンパウロ市カーニバルのエスコーラ・デ・サンバのスペシャル・グループのパレードは24日夜からはじまっているが、26日夜からは、リオ市サプカイのサンボードロモでのスペシャル・グループによるパレードが2夜連続で行われる。
 初日の26日に登場するエスコーラで最初に注目されるのは、4番目のヴィラ・イザベルだ。2013年に優勝した同エスコーラの今年のエンレド(テーマ)は「色の音」で、北米から中南米にかけての黒人音楽にオマージュを捧げる。
 5番目には、毎年優勝候補の一角に入るサルゲイロが登場する。同エスコーラのカルナバレスコをつとめるのはおなじみのマルシア&レナト・ラジェ夫妻で、今年のエンレドは、ずばり、ダンテの「神曲」だ。2位の多い同エスコーラは、神々しいテーマで8年ぶりとなる悲願の優勝を狙う。
 初日のラストは、優勝13回の常連ベイジャ・フロールだ。毎回凝った演出で知られるベイジャの今年のエンレドは「蜂蜜の唇の処女、イラセマ」だ。セアラー州で語り継がれる、先住民と白人のロマンスという伝承物語の世界を表現し、2年ぶりの優勝を狙う。
 2日目の注目も、初日に続いて、後半登場のエスコーラだ。
 まず注目されるのは、4番目に登場のウニドス・ダ・チジュッカだ。10年~14年はカリスマ・カルナバレスコ、パウロ・バロスを擁し、5年間で優勝3回。彼が去った後も昨年準優勝と、安定した実力を見せつけるチジュッカの今年のエンレドは「精神の音楽、国からのインスピレーション」で、ジャズの先駆者ルイ・アームストロングやショーロの巨人ピシンギーニャからはじまり、それが今日の音楽にどう発展して行ったかを表現する。
 続いて、そのバロスが現在所属する古豪ポルテラの登場だ。バロスはこれまで、全身をペンキで塗った人で山車を作ったり、宙に舞う鳥を実際の人間にやらせたりして、「パレードの革命児」とも呼ばれた。今年のエンレドは「川の流れを見て何も感じない人などいない」で、名サンバ歌手、パウリーニョ・ダ・ヴィオラのサンバの名曲の世界観を表現し、ポルテラの33年ぶり22回目の優勝を目指す。
 そして大トリを飾るのは、昨年14年ぶりに優勝して復活を印象付けた人気エスコーラのマンゲイラだ。昨年、31歳の若さでマンゲイラを再生させた新進気鋭のカルナバレスコ、レアンドロ・ヴィエイラがどんな演出を見せるかも見ものだ。今年のエンレドは「ただ、神の力で」で、2年連続優勝を目指す。