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東西南北

 前代未聞の、2夜連続での事故が発生。楽しむどころではなくなってしまったリオデジャネイロ市サプカイでのスペシャル・グループのパレード。さすがに世界的に有名なイベントだけに、この事故はすぐに世界に向けて打電され、米国のニューヨーク・タイムスやイギリスのデイリー・メール、アルゼンチンのラ・ナシオンなどで報じられた。リオと言えば、国際的には五輪は成功のイメージがあったが、その後は経済破綻が報じられ、その後がこの事故だけに「リオは一体どうしたの?」と見られているかも。今のところは死者が出たという報道がないのがせめてもの救いだが、来年以降はこういうことは2度と起きないよう、願うのみだ。
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 フランスに本社を置き、ブラジルでもサンパウロ市などで店舗を展開していた、文科系電化製品店のFNAC(フナッキ)が2月28日、ブラジルから事業撤退と発表した。FNACは主にコンピューターやオーディオ、CDやDVD、書物を売る店として人気があり、繁華街の文化スポットのひとつでもあった。他の家電店や書店との競争、音楽や映像のデジタル化の波には勝てなかったか。時代のひとつの変わり目というべきかもしれない。
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 カーニバルも終わったことで、これからはサッカーへの注目もあがる季節だ。サンパウロ州選手権はカーニバルの間も地道に日程をこなしていたが、明日3日は下旬に行われるW杯南米予選のセレソン(代表チーム)の発表、そして来週の7日からはリベルタドーレス杯のグループ予選もはじまる。今年は32チーム中8チームがブラジル勢。南米一の確率も、例年より高くなっている。